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2006/11/03

理系用語で読み解く社会(2) 木を見て森も見る

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物理法則は普遍的。
だが、時間的/空間的スケールによって、支配的な法則は違ってくる。
そして、その法則が複雑に絡み合って世界はできている。
今の人類の知識が及ぶ最小と最大のスケールといえば素粒子と宇宙だが、
それらが密接に関連し合っているコトも知られている。
この考え方は、割と応用が利く。

砂粒は1粒ごとに見れば重力や風など影響を受けつつそれぞれバラバラに動いているが、
ぶつかり合い押し合いへし合い影響し合いつつ、全体としては大きな動きになって砂丘を成す。
砂丘は季節風など空間的にも時間的にも大きなスケールの力に影響を受けており、
あるものは少しずつ動いたり、あるものは特定の位置に留まったりする。
それを構成する砂粒は飛ばされたり崩れ落ちたりして少しずつ入れ替わったり、
砂丘の中の位置が変わったりしているが、砂丘は砂丘で1つの個体として把握できる。

ヒト集団でも、数のスケールで世界は違う。
1人だけで行動しているのと2人、3人で行動するのでは大きく異なる。
10人でもまた違ってくる。100人になると全員の位置を瞬時に把握できなくなる。
1000人では、何らかの仕組みを作らねば全体に情報を伝達することさえ難しい。
万単位のヒトを集団として動かすのは宗教か思想か経済か。
常にヒトは個人として行動しつつも社会集団を構成する要素であり、
砂丘が動くかのようにヒト集団も動く。

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