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2006.11.09

出張旅行記(2) 雨に煙る城

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同じく2カ所連続の出張で、松山市と鹿児島市を数日かけて回ったコトもある。

それぞれの市で複数の訪問先があって慌ただしいスケジュールだったが、
松山―鹿児島間の1日1往復しかないコミューター便に乗る都合で半日ほど余った。

そこで立ち寄ったのが、市街地の中心にある松山城。
今は公園として整備されている。
やはり天然の丘を利用しているらしく小高い場所にあるが、
高松城や丸亀城とは違い海からは少し離れている。

雨の平日、観光客はほとんどいない。
1人でロープウェイに乗り、城内の駅を降りると目の前に土産物屋があった。
店のおばちゃんが茶を出してくれたので、しばし世間話などしてから
傘を差しフラリフラリと歩き出した。
いささか強い雨だったため眺望は利かなかったが、
むしろ至近にあるはずの市街地からは完全に隔絶され、
まるで亡霊となった城の中を歩いているかのようだった。

歩くにつれて苔生した石垣が眼前に現れては消える。

巨大な天守閣は全貌が見えない。

そもそも攻め込んだ敵が迷いやすいように、そして中枢である天守へは
急な坂や回り道などで到達しにくいように作られているのが城塞というもの。
あちらこちらと歩くうちに時間が過ぎ、天守閣の入り口に辿り着いた頃には
空港へ向かう時刻が迫っていた。

天守閣からの松山市街展望は、またの機会にとっておこう。
そう思いつつ、30席ほどの小さな双発ターボプロップ機に乗り込んだ。

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