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2006/11/06

理系用語で読み解く社会(3) 歴史は振動する

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地球規模のスケールでみれば大気や海洋も振動している。
たとえばエルニーニョ現象は、太平洋赤道直下の領域において
東と西の表面水温や気圧の差が強まったり弱まったりする現象だ。
こうした現象は様々な要因が複雑に絡み合っており、
今のところ単純な周期では測れない状態だ。

人間の歴史も、似たようなものではないかと思う。
似たような状態が生じるコトはあっても、それは単純な繰り返しでなく、
振動している。しかもあらゆるスケールで。

紐の先に錘を1つつけただけの単純な振り子なら、極めて正確な
周期で振動してくれる。しかし、紐の途中に錘を追加してやると、
その振動は複雑なサイクルとなり、振幅も一定でなくなる。
ヒトの社会も、こうした複数の錘の揺れが複合した状態とみられよう。

振動に似た現象には、歳差運動という現象もある。
独楽を回すと、軸が次第に傾き、その傾きがゆっくり回転する。
傾きと回転頻度が増していくと、しまいにはひっくり返ってしまう
というアレだ。

1985年盛夏に墜落した日航123便ことJA8119機は、垂直安定板の
一部を喪失して機首方位の安定を失ってダッチロール状態に陥った。
これもよく知られている言葉だ。
同機は、航跡が波打つように上下しつつ速度が速くなったり
遅くなったりするフゴイド運動も伴っていた。
これらもまた、振動の一種と言える。

果たしてヒトの社会は、どのような振動をしていて、
その安定性は如何程のモノなのだろうか。気になるトコロではある。

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