« 理系用語で読み解く社会(2) 木を見て森も見る | トップページ | このクニのカタチ・後編 神様仏様○○様 »

2006.11.04

このクニのカタチ・前編 倭魂○才

20061104_kois


多様かつ力強い生命力の発露であるかのような照葉樹林文化。
日本は、その照葉樹林文化帯の北東端に位置するとされる。
だが、それだけでは括れない、独自の雰囲気も持っている。
その根底には養老孟司の謂う「無思想」に近いモノがあるような気がする。

ある意味で生命力を捨て去ったかのような枯れた美意識、
強い香辛料をほとんど使わず甘鹹酸辛苦いずれも淡泊で
透明感のある味覚、ゆったりとして涼しげな衣類・建築物、
神の家さえ使い捨てるほどケガレを強く意識した新鮮志向。

照葉樹林の影響は古くからあったかもしれないが、それに加えて
南方、北方、西方からありとあらゆる文化を受け入れてきた。
その多彩な外来文化を人口密度の高い島嶼の中で煮込んで、
上澄みを濾し取った出汁のようなモノが日本文化なのかもしれない。

なにしろ言葉さえも多様な外来文化を受け入れる素地を持っている。
表音表意の両方の文字を使いこなし、欧文とてin-lineに組み込める。
主語なし文や多彩な一~二人称代名詞の存在は、近代西欧的な自我の
概念を受け入れてもなおそれに染まりきらず異質な概念の混在を許す。

|

« 理系用語で読み解く社会(2) 木を見て森も見る | トップページ | このクニのカタチ・後編 神様仏様○○様 »