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2006.11.19

このクニのカタチ・続編 ニッポンのお役所仕事?

20061119_s

a)「マネジメントの標準はPDCAサイクルを回し続けるコト」
b)「信仰の基本は神様の家を定期的に造り直すコト」

この2つは似ているようで、違う。

aは内在的動機によって行われる能動的活動だが、
bは一見能動的に見えて受動的である。日本的とも言えるか。

というのも、このクニではモノみな腐るから。
放っておけば作物が育ち、やがて食えるのだから能動的な活動は不要。
しかし収穫物を放置すれば腐ってしまうから、若々しさこそが生命力ひいては将来の
繁栄を示すのであり、その力を新生し続けてこそ神様も神様たり得るのである。

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借り物の肩書きだからこそ常に「こんなもんでいいのかよ」と思えるのかもしれない。
完全に組織内にいるのでないからこそ常に「こんな組織でいいのかよ」と。
世間に居候している感覚だからこそ常に「こんな社会でいいのかよ」……と思ってるかなあ?
それはともかく。

すぐ腐って駄目になるという前提で取り組むのが日本的なのではないかとも思う。
が、どうも他のトコロからの影響――たとえば儒教か何かだったと思うが、
本当に良い政治というのは庶民に何も意識させないコトだ、なんていう考え――
が入ってきて、ヒトを交えたシステムは容易に儀式化する風潮になったような気がする。

「腐敗と発酵の違いはヒトにとって役立つかどうか」などという言葉もある。
いったん旨い酒ができるようになったら、同じ環境で同じ製法を守り続ける。
そうすると「蔵付き酵母」が蓄積され、自然に同じ味が作れるようになってくる。
別の蔵では蔵付き酵母が違うから、全く同じ製法でも味が微妙に異なる。

パストゥール以降の技術を取り入れた発酵品生産では、微生物が付着しにくいホーローや
ステンレスのタンクを使い、バッチごとに殺菌を行って、きちんと調製された菌株を必ず毎回
投入してやることで、その品質を保つようにしている。
実に工業的な方法だが、むしろ神様の家を造り替えるのと似た感覚なのかもしれん。

じゃあいっそ、定期的に組織の中の残留菌体を殺菌して処分し、
新しい菌株を放り込んで組織まるごと作り直すってのはどうだ?
え? もうやってる? お役所で?
そりゃただのローテーションだろ? 中身変わってないんだから腐敗菌も残るさ。

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