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2006/11/13

曲がって曲がって曲がって曲がる

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世の中には、いろいろなカーブがあるらしい。
ヘアピン、スプーン、シケイン、S字、V字、J字、スマイル、バスタブ、スロー……。
なんかワケの分からんモノにまでカーブの名前がついていたりするので混乱する。

どんなカーブがあってもウチの爺様は道を聞かれたときに「まっつぐ」と言ってた。
本人にしてみれば交差点で曲がらない、あるいは場合によっては寄り道をしない
という程度の意味らしいが、文字通り受け取って騙された人も多いと聞いている。

親爺は寄り道が苦手だ。その意味で「まっつぐ」を受け継いでる。
しかしそのくせ地図を読むのが苦手だ。よく道に迷って困っていた。
道を間違えたときは大慌てでUターンして元のルートに戻ろうとする。

逆にお袋は散歩好きだし寄り道も好きで、少しくらい道に迷っても気にしない。
どうせ道は全部つながっているのだから、曲がり角を間違えてしまったとしても
別のトコロで曲がっていけばいいのだという考えである。

そもそも目的地を特に決めない散歩なら迷ったコト自体に意味がない。
たとえ現在地が把握できなくなったとしても散歩は楽しめるのだから。
むしろ想定していたのとは異なる楽しみが見つかるコトもあって、それはそれで嬉しい。

まっつぐ進むだけの効率の良さは理解しているつもりだが、
先の読めない世の中をブラブラと、時には方角を見失ったりしても、
いろいろ寄り道をして散歩していくような生き方が、やはり性に合う。

その過程では、誰も想像しなかったようなモノを見つけられるかもしれんからな。

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