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2006/11/27

readme_ifyouwant.毒

20061127__s


済し崩しに日刊となって約1カ月。このblogを読んでいる人たちは、どう思っているのだろうか。
きっと、書き手が伝えたいと意図したのとは違う感想を持っているに違いない。

少々のアクセスはあるので、一応、目を通してもらっている前提で想像してみた。
もちろん[実は誰も読んでなかった]という可能性も否定はできないが、そうでないという大前提で。

>> 仕事よりずっと捗ってるじゃないか
なにせ、まっつぐには仕事できないので……

>> こんなの書いてるくらいなら、もっと仕事すりゃいいのに
マトモに仕事できないからこそアウトプットした分だけ支払ってもらうパートタイム労働をしているので……

>>会社が与えたリソースで何やってるんだ
会社の判断として認めないのならスッパリと切り捨てた方がいいかも。企業って鋭利なんでしょ? ヒトくらい一瞬で切れるよね。

こんな感想も、有り得ない話ではないと思う。
ていうか、どんな人がどんな表情で言いそうだなと想像しつつ書いてたりするのだけど。

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どんなに言葉を尽くしたところで意図を汲んでもらえるかどうかは受け取り手次第。
文章は読み手市場なのだな。芸術の類も、その意味では大差ない。

いやそんな高尚な芸術なんぞに駄文をなぞらえるつもりなんてなくてね、
どんな情報だって曲解されないとは限らないってコトを言いたいのだ。

養老孟司の「バカの壁」は売れたから読んでないんだが、なんとなく想像がつく。
通常、ヒトの脳味噌は、必要だと思える情報しか受け取らない仕組になっている。

でないと膨大な情報を処理しきれずオーバーフローするか、
そうでなくても迅速な判断を下せなくなって生存の機会を逸する危険があるからだ。

リソースに限りのある脳味噌をタイミングにシビアな競争の中で上手に使いこなすには、
巧遅より拙速を重視した味付けのプログラミングが欠かせないというだけのコト。

迅速さへの要求が自然界よりさらに厳しく、膨大な情報に翻弄されがちな現代社会では、
この部分に磨きをかけた連中の方が競争に勝てる可能性が高い。

でもって、そんな連中を相手にすると疲れてしまう。反論しようと思ったけど、やめた。
次から次へと話を繰り出すもんだから、どっから手をつけても追いつかない。

当たり前だよな。あっちは敵を蹴落とすために言葉を吐き出してるんだから。
同じ日本語なのに、これだけ相手を突き刺す使い方ができるなんて、ある意味で驚異的だ。

聖人君子じゃあるまいし、人生の中で誰をも苦手にしないなんて無理。
そんなのが出てきたら、その場をしのぐのが精一杯。どうにか逃げ出さずにいられるだけ。

いいよいいよ、考えの遅いヤツなんか押しのけて置き去りにして勝手に行ってくれ。
せいぜい今後は、その進路の前に飛び出さないように気をつけるからさ。

心配は要らない。アンタ等とは違って走るのが遅いからさ、
駆けっこで負けたトコロで恨みはしないよ。それ以前に、駆け競べする気なんてないし。

まあどうせ押しのけた相手の末路なんて目に入るコトもあるまいし、
後ろから声をかけたところで耳に入るハズもないんだろうけど、一応。

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生物学的な言い方をすれば、ヒトなんて10万年以上もホモ・サピエンスをやってる。
脳だって特に進化してるワケじゃないから、余計に今の人々は拙速な処理に頼らざるを得ない。

電車内などの空間では他人を押しのけ自分の占めたい位置を真っ先に確保しようとする。
周囲の騒音をかき消すために大音量でヘッドホンを駆動する。ケータイでも大声で喋る。

姿勢良く座れないから足を開いて伸ばす。下ろすのが大変だから鞄は背負ったままバンパー代わり。
他人の視線や意識、あるいは存在といったモノを計算要素に含めない方が効率的だから、そうする。

そりゃ誰も話をマトモに聞いてくれん罠。
じっくり話をしたいなら、現代社会からハミ出した連中を相手にした方がよっぽどいい。

まあ世の中なんて、そんなもんなんだろう。
そこらのシリコン片みたいに脳味噌にもムーア則が適用できたら良かったのにね。

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毒気……ってほどにはならなかったかな。

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