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2007.10.01

出張旅行記(12) 行きはひょいひょい、帰りはのろり

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猛暑日が続いた直後に訪れた青森は、全く初めて踏み入れる県だった。

青森空港へのアプローチではエアバスが陸奥湾を大きく回り込んだので
下北・津軽の両半島や青森市街全体の様子が箱庭のように見えた。

訪れた先は五所川原市郊外。

広い青空に小さな雲がいくつも浮かぶ景色は牧歌的というか何というか。
しかし冬は、これが一面の雪景色となり地吹雪が恐ろしく舞うというが。

帰りは、まず津軽鉄道に乗る。

ここの駅前には店もなく集落が広がるのみで、その周囲は水田ばかり。
古びた駅舎が郷愁を誘う。

妙に真新しい自販機を除外し、公衆電話をコイン専用にし、そして
電柱をタール塗りの木製にすれば、きっと平成の駅とは思えまい。

ディーゼル列車特有の低い唸りと振動は、むしろ好きだ。
走り出しのキックが電車ほど強くない点は人に優しいとも言えるだろう。

岩木山の肩越しに背中を炙る午後の陽射しは北国の短く激しい夏の残照。

津軽鉄道の経営は厳しそうだが、地元の足として重要な存在であるはず。
たまたま通学時間帯らしく途中から多くの高校生が乗り込んできた。

五所川原駅でJRへ乗り継ぐ。

ホームの端、階段の前には津軽鉄道の駅員が立ってゐる。
切符や清算金を手で受け取り、高校生の定期券は目視で確認する。

強誘電体メモリ採用の非接触ICカードが使えない駅に戸惑ってしまうのは、
かつて必要としていた何かを都会暮らしで忘れたゆえか。

時刻表を見ると青森駅には特急の方が早く着きそうなのだが、
田舎の時間の感覚を取り戻したくて各駅停車に乗り込んだ。

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