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2007.11.08

科学系ヨタ話(3) 鱗足

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「深海バイオフォーラム」も、今年は仕事が重なったので参加を見送っている。
けっこう面白い生物が紹介されたりして楽しいのだがなあ。
口惜しいので、過去のネタなど。

足に鱗のある巻貝についての報告があった。
しかも鱗は硫化鉄でできているという。普通、鱗といえばカルシウム系のはずだ。
深海の生物にはユニークなものが多いが、その中でも特筆すべきユニークさ。

この鱗は、むしろ過剰な鉄の排出を第一の目的にしたのかも、とか思ったりした。
コイツは深海のホットスポットに棲息する巻貝。海水の組成は通常と大きく異なり
しばしば有害な金属イオンが高濃度で混じっているはず。排出せねば生きられまい。

そうして皮膚から自然に排出される物質が固形化しつつ自己組織化すると、
表皮の動きなどによって自然に鱗状になってくるとも考えられる。
固い表面を持ちつつも動きやすさを損ねないようにするなら鱗状が有利なのだ。

まあとにかく自然界ってのは、たいていが手抜きだからね。
どんどん複雑化する一方のキカイの世界なんかとは違って、
基本的には遠回りをして制御するコトなどないと思っていい。

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