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2007/11/16

半生紀(7) 畑を違える

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社会人になってからの事件については、
少し曖昧な表現を使うことをお許し頂きたい。

いささか生々しすぎたり、関係者に迷惑がかかる可能性を
避けるために意図的に伏せている部分もある。
あるいは強い衝撃のため無意識下で記憶を隠蔽している部分もある。

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農学部を出て入社したのは、とある調査会社
といっても、探偵の類ではなく、建設業界に繋がる方の。
文字通り、「畑が違う」職業だ。
(この表現は、後に何度も周囲から聞かされたし、自らも使った)

フィールドワークとデスクワークが適度に入り混じり
結構飽きることなく仕事を続けられる感触があった。
パソコンを使ったデータの電算処理にも活躍できた(と思っている)し、
新卒ながらバイトを率いるリーダーシップも学べた(気がする)。

そんな社会人になって、初めてカメラを購入した。
高校生くらいの時期から興味はあったのだが、
この性格からして、のめり込むのは間違いなく、
それゆえに自ら稼いだカネでのみ買うつもりでいた。

ここで買っておいて良かったと思う機会は、少なくない。
ときたま仕事に役立つコトもあるが、それよりむしろ
レンズを通して世界を見るという感覚そのものが、
生き抜く上で役に立ったと実感している。

しかし、こんな会社員生活も長くは続かなかった。
2年ほど勤めた頃、会社が経営難に陥ったためだ。
ある日、専務に呼び出され、退職を求められた。
勤務態度が宜しくなかったなどの理由だという。

そして、「お前なら打たれ強そうだから大丈夫だと思う」とも。

いくら打たれ強そうに見えたって普通のヒトなんでね、
痛くないなんてコトが、あるワケもない。
結果的には耐え抜いてしまったが、それでもなお
「耐えなければ良かった」と思うコトさえある。

でも分かってる。
もう一人いた同期入社の社員では、耐えられなかったであろうと。
あまりに唐突に訪れた不況に、社長たちも為す術がなかった
そこで選んだのが「せめて打たれ弱くなさそうな」方。

会社に被害の少なそう、という判断もあっただろう。
その意味で、長年の経験を持つベテランは追い出せない。

どうしても若手を追い出さねばならぬなら、
違う畑のヤツからの方が良いという考えもできる。
そもそも経営層の期待する働きをするかどうかという問題もあるし、
ひょっとしたら他の畑で根付いてくれるかもしれない。

決して、社長はじめ社内の主要人脈に繋がる
学閥のためではない、とは思っている。

まあそうだったとしても、今はもう、構わない。

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