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2007/11/18

所持品紹介(9) データの覗き穴からコンニチワ

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初めて自分で購入した電話機は、DS-110だ。たしか発売日に買った。
まだ携帯電話が一般に普及し始めたばかりの時期、当時のDDIポケットが
データ通信もできるPHS電話機として売り出したものだった。

ちなみに当時の携帯電話は料金が高く、
音質も電池の持ちも良くなかったしデータ通信速度も遅かった。
なので、買う前からPHSにすると決めていた。その中で選んだのがコイツだ。

2つ折りのスタイルは今でこそ当たり前となっているが、
当時のケータイはストレート型しか存在せず、非常に斬新なものだった。
それどころかコイツは、ちょっとしたコンピュータでもあった。

パソコンに接続しての通信だけでなく、単体でもデータ通信ができる
というコンセプトの電話機は、約10年後の今になってようやく
「スマートフォン」となって生まれ変わり、市民権を得つつある。

10年といえば普通の世界では一昔だが、
電子機器の業界では三昔くらいになるはずなのに。
ヒトが使うモノだから、まあ一昔と呼ぶ方の時間軸で良いのだろう。

ともあれ、後に妻となる彼女と毎晩のように長電話をしたものだ。
電車で1時間ほどの距離があったから中距離恋愛ってコトになるか。
通話料金は相当なものになったが、楽しい思い出だ。

当時のPHSは充電台を使わないと充電できないものばかりだったのに対し、
アダプタを繋いだまま、しかもイヤホンマイクを繋いで通話できたから、
長電話にも使い勝手が良いのだと、後になって気付いたりもした。

初めてパソコン通信に参加したのも、この端末から。
後にはインターネット接続まで(さすがに単独ではなくPC経由だが)、
この端末を常に活用していた。

キーパッド部がPCカードとなっていて重量バランスが悪いなど不便な点も
多かったし、大きい端末だからポケットには収まりが悪く、いつもベルトの
ポーチに収納していたりしたが、それでもずいぶん重宝したのを覚えている。

着信を知らせるバイブレータのみを取り出してポケベルより小さい
子端末に仕立てたような、「セパブル」なんて機能もあった。
これはこれで、今の大きく重いケータイにも合うのではないかと思う。

あれから何台の携帯電話を使ったか。

回線が速くなったり処理能力が向上したり、音声や写真、動画に3Dと
数々のマルチメディア機能まで付け加えられてきたが、そんな今でも
実は当時の端末と大差ないんじゃないかな、とさえ思うのである。

なにせ所詮はコミュニケーションデバイスなのだから、
大事な相手と、あるいは大事な内容のコミュニケーションに
役に立ちさえすれば良いのだ、と。

まあ、常に持ち歩く手頃なオモチャでもあるのだが。

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