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2007/12/16

昔書いたモノ(4) 「年末」あるいは「消化に失敗した食物」(1997/12/16)

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年の瀬も押し迫ってくると、変なのが多くなる。年度末に向けて増えてくる、毎年恒例の犬も歩けば工事に当たるような状況に加え、大学生か専門学校生かそれとも社会人かは知らないが妙なワカモノを満載した迷走車や、道を占有しつつ進軍する忘年会帰りの一団、さらに「オバタリアン予備軍(古い)」のコギャル軍団などが、約一ヶ月間聞かされ続けるジングルベルにのって、やってくるのだ。大人になると、サンタクロースは来ないが、こんなのばっかりやって来る。ああもう今年も終わりだなあと思う、一瞬だ。
ふと足元を見れば、咀嚼され胃液に混じって、あとは消化・吸収を待つばかりであった「かつての食物」が、志半ばにして地に斃れて、焼かれずに乾いてしまったお好み焼きのネタのような状態になって固形化している。しかそれは、歩道のアスファルトのせいで地に還ることさえままならぬ屍を晒し、誰かの靴跡を刻み込んで恨めしげにしていた。

寒さが身に沁みる。

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