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2007/12/17

春の小川の底はコンクリ

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かつて江戸や周辺には起伏に富んだ地形があり、
その名残は今も残る。

たとえば今の自宅のある杉並区のあたりは丘陵地帯で、
以前にも触れたように川筋に沿った傾斜が見受けられる。

阿佐ヶ谷という名は、桃園川上流部の合流地点のあたりで
浅く広い谷間になっている様子を示すものかと思う。

四谷や渋谷なども、文字通りの谷だった。
四つの谷のあたりは江戸城の外堀として流用されている。

一方、城域を外れた渋い谷の底は、小さな川が流れる
のどかな農村で、明治時代には唱歌の題材になったりもした。

この川は暗渠になってはいないが、都市化のために
コンクリの山の間のコンクリの排水溝へと成り下がった。

秩父山地(を崩して加工したセメント)が東京へ運ばれて
再び山や谷として東京に再構成され、何もかも変わった。

ときどき、東京以前の東京に暮らしてみたいと思う。
秩父や奥多摩の山々の亡骸を完全に取り去って。

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