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2007/12/15

このクニのカタチ・追補 いとしいちっちゃいにっぽん

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ちょっと前のコト、ある週刊誌の編集という人と話をしていて、
日本サムスンが家電から撤退したというニュースの話題になった。
「日本人には売れんのでしょう。韓国製品を馬鹿にしてる人が多いから」
ブランドだけ日本のものにすれば売れるかもしれんのに、と思いつつ語り合う。

まあしかし日本でモノを売ろうと思ったら容易なコトじゃない。
少なくとも日本語で、日本人の多くが認める手段を使い、
日本文化を踏まえた内容によってアピールしていかねばならない。
外国企業にとっては、非常に大きな参入障壁だ。

たしかに、1億人の大きな市場とみれば参入したくもなるのだろう。
バブル後の不況に苦しんだとはいえ日本全体の資金力は膨大なものだし、
先進技術のみならず最近は漫画などの文化を輸出するまでに成熟してきた。
そこで成功を収められれば、立派な一流メーカーと言えるはず。

しかし、世界の中での人口比でみれば1~2%でしかない。
著しい物量的経済発展を続ける中国や印度には、
そう遠からず置いていかれようとしている。
市場としての価値は、小さくなりつつあるのである。

「ここで勝てなかったら、いっそ撤退してしまっていいんじゃないの?」
もはや、そういう選択もあり得る市場でしかないようにも思う。
ちょっと独自色があるけれども、グローバル市場の中の一つでしかない。
ていうかむしろ、世界の中でニッチな存在なのだとも思えるようになってきた。

日本が世界中を相手に体力勝負をしても勝てないコトは、
半世紀以上も前に分かっているはず。
資金力勝負もまた、今後は安泰でもなんでもない。
もっと強く独自性を打ち出していった方が良いのだろう。

海に囲まれた島々には一通りの地形や産物があり、一つの完結した世界を成す。
新陳代謝の活発な大地は常に新鮮な、若々しい地理的条件をもたらす。
冬の後には春が来て、夏になって秋が来るから飽きが来ない。
その土地に根を張る生命は、さながら世界の縮図の如く。

いろいろな要素が凝縮された箱庭的な様相があるのだから、
そういうのを前面に出してみても良いのではないかな。
多彩な外来文化を受け入れ独自に発展させる特質もある。
そういったものの集散地には、なれるだろうと。

いっそ世界をかわいらしくデフォルメした縮図としてみる方法もあるだろう。
それこそ2~3頭身キャラにしてしまうくらいのノリで、
「世の中って、こんなもんでしょ」とか
言い放ってしまっても良いのだ、なんて妄想してみたりもする。

ある意味で、小さいからこそできるコトもある、という感覚だ。
他の国がどうだからというのではなく、かなり独立独歩で。

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