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2008.01.31

半生紀(15) 外人イトコ

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この1月、久し振りに会った2人のイトコ。
小さい頃には、毎年のように遊びに来ていて
夏休みなどは実家で一緒に生活していた。
ちょうど同じ年頃で、兄弟のように喧嘩をしたり
一緒に遊び歩いたりしていたものだった。
しかし高校あたりから頻度が少なくなり、そして
いつしか滅多に会わなくなっていた。

このイトコたちが他のイトコや近所の友達と違ったのは、
父の妹が、米国人と結婚して産んだ子供たちだという点だけ。
彫りの深い顔立ちや長い手足は明らかに「ガイジン」だし、
2人だけで言い合う言葉は英語がほとんどだったけど、
さすがに日本語も日常会話には充分なレベルにマスターしていて
彼ら自身は「日本では日本人」というつもりでいたりするもんだから、
一緒に街を歩いていたりすると少し滑稽だったな。

他の外国人を見て「あ、ガイジンだ!」はないだろう。お前が言うなと。

そんな彼らと喧嘩すると、英語で罵られたものだった。
一方こちらは難しい言い回しの日本語を早口で捲し立てて対抗したっけ。
おかげで、語学力こそロクに身に付かなかったものの、
言葉が違ったってヒトには大差ない、と体得したのだ。
意味は通じなくても、ある程度の感情は明らかに伝わると確信した。
日本語を扱う中でも、それなりには言外の含みを掬い上げる能力が
身に付いたのは、やはり彼らの影響が大きいのではないかと思う。

日本は島国だから、放っておくと鎖国状態になりがちだ。
最近でこそ大都市や観光地で外国人を見掛ける機会も増えてきたが、
たぶん、まだまだ他の国と比べれば少ないのではないかな。
異質な存在への対応能力も、やはりなかなか育つものではあるまい。
そして、この社会は一昔前まで「総中流」だったのだから、
非中流への対応が下手なのも致し方ないだろうね。
今後の世代では、どう変わっていくのか気になるトコ。

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