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2008/01/15

理系用語で読み解く社会(16) そのときそれが大事だとは思わないから捨てる

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企業で寮生活が見直されつつある、というニュースをどこかで見た。
集団での生活は、たしかに最近の若い連中には経験のないコトだろうな。

寮生活を通じて「気の置けない信頼関係」を作れるのなら、それはそれで良い。
良い意味で、日本的な職場内の人間関係を構築するにも役立つだろう。

関連して、「社員は会社の資産。コスト源ではない」とかいう発言もあった。
その言葉の意味するトコロを改めて考えてみて、ちょっとゾッとした。

昔から会社の資産といえば「ヒト・モノ・カネ」の3点セットだったのだから。
(そこに最近は「情報」が加わったりしているようだ)

一時期は本当に「ヒト」が忘れられかけていたワケだ。
意外に思った。まさか減ったりはしないだろうとタカを括っていたのだろう。

ようやくバブル前後の混乱で見失ったモノを思い出し始めたのが最近の日本。
さまざまな場面における人間関係を改めて見直す努力も、これから必要になってくる。

しかし、いったん捨てたモノを取り戻すのは、初めて得るよりも難しい。
それは退化した生物の例をみるまでもないだろう。

退化した器官ないし機能を取り戻した生物の例は、寡聞にして知らぬ。
だが、失ったのと同じような機能を別の器官が進化して補ったケースはある。

だから昔と同じカタチにはならないだろうね。
まあ時代が変わったのだから、人間関係のカタチも変わって当然だが。

そしたらまた古い何かを捨てて、新しい何かを得ていくだけ。
ヒトに限らず生物ってのは、その繰り返しだから。

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