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2008/01/04

1年の計は夜明け前にあり

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方位角118°の方向に開けた場所を探して多摩川まで来た。
立川近辺の多摩川は、ほぼその角度で流れている。

昨年は日野橋の下で狙い通りの日の出を見たが、対岸に
小さく見える建物のトコロから昇る太陽に残念な思いをした。

そこで今年は少し上流、多摩大橋の下から狙うコトにした。
中神駅から20分ほど歩くと、初日の出を待つ人々が集まっている。

年に一度のシャッターチャンスを待つ地元の写真愛好家たちが
思い思いの場所に三脚を据えて望遠レンズの放列を構える。

徐々に空が明るくなり、同時に空気も冷え込んでくる。
日の出の時刻は、気温が最も下がる時間帯でもある。

ここでも対岸には幾つかのビルが見える。
そのビルの向こう、遙か遠くの雲が赤々と縁取られていく。

「あのビルの、ちょっと右側あたりかな」隣の男が言う。
今年は、なんとか建物を回避できるようだ。

「まあビルの上から昇る初日というのも、それはそれで悪くあるまい」
そうは言うが、こちらは望遠レンズではないのでね。

「お、出てきたぞ」誰かが言う。
不規則に縁取られた雲の輪郭の一箇所が、膨らんで光の束になっていく。

それが「各自対空撃ち方始め!」の合図だ。
周囲から一斉にシャッター音が響く。

少し離れた場所から「カメラが迷ってシャッターが切れない」と声がした。
強すぎるコントラストに露出計やAFセンサーが正常に働かないのだ。

露出も焦点も手動で狙うのが基本だ。
しかし、急激に強まっていく光の中で、肉眼露出計も狂わされてくる。

ファインダー越しに網膜に焼き付けられた太陽の残像が幾つも見える。
太陽が完全に地平線から離れたあたりで対空砲火は途絶えていく。

写真を見返せば、太陽の左側には建物と高圧鉄塔が目立つ。
少し下流の対岸から狙えば、ひょっとしたら大きく避けられるかもしれん。

隣のオッサンによると、もう少し上流の拝島橋あたりも悪くないらしい。
来年は、そのあたりを狙ってみるかな。

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