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2008.01.02

押しても駄目なら引いても駄目かも

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先日、買い物を済ませた帰りがけに軽く食って行こうと蕎麦屋に寄った。
と、向かいの席に座った若い男が、いきなり苛ついた口調で喋り出す。

「ごめんって言ってるだろ!」とか、「わかったって言ってるだろ!」とか。
こういうとき一瞬、誰に怒鳴っているのか気になるが、やはりケータイ相手だった。

言葉そのものは謝っているのに、どうみても口調は怒っている。
そのギャップに、蕎麦を吹き出しそうになるのをこらえて聞いていた。

が、途中から急に哀れを催し、笑うどころの気持ちではなくなった。
電話の向こうにいるのは恋人か妻か、あるいは友人か後輩か。

いずれにせよ、彼は電話の相手を自分より立場の低い存在としている。
口ではどう言ってるか知らないが、無意識下の序列でそうしているのだ。

謝るという主旨の発言をすれば自動的に受け入れられると彼は認識している。
でも何故か微妙に相手がゴネていて、それが気に入らないので語気を強める。

当然ながら、言葉と裏腹な口調に相手が納得するはずもない。
だから男は、さらに強く言う。その正のフィードバックは、そして破綻する。

「悪ぃけどさ、蕎麦食ってるんだよ。そんな用事ならメールにしてくれ」
挙句、放り出した。だったら最初から電話しなけりゃ良かったのにね。

男は電話を切り、そそくさと蕎麦を食って出て行った。
あまりに早かったから、ひょっとしたら残していたかもしれない。

全てを裏目に出す行動パターンの典型を見たようだ、と
ゆっくり蕎麦を味わいつつ思う年の瀬であった。

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