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2008.03.03

出張旅行記(18.5) 風の中で揺れ続けた旅行機

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冬も終わりに近い時期、地表付近から成層圏まで強い季節風が吹く。
高知出張の際、たまたま読んでいた本は風船爆弾に関するものだった。
爆弾を北米まで運んだジェット気流は現代のジェット旅客機にも大きく影響する。

羽田-高知は往復ともB63で飛んだが、上昇中も下降中も大きく揺られたし、
成層圏では150ktものジェット気流が吹きすさぶ中、西に向かう往路では
向かい風でフライトが長引き、東へ向かう復路でも空のダイヤが乱れていた。

帰りの便に乗るために空港へ向かう途中の車中から見えたのは、
伊丹から飛来したらしいQ400。風に酷く煽られ揺さぶられ、フラフラと
滑走路32へ接地した。この風では767でも揺れが懸念される。

確保しておいた座席は、ちょうど主翼の見える位置。機体の重心に近いので
前後の席よりは揺れが少ないと思うのだが、それも気休め程度だろう。
離陸した途端、主翼は大きく撓り、捻れる。同時に客室は大きく揺さぶられる。

そういうものだと知っていても、慣れない人にとっては怖いのだろう。
同行者は、大きく揺れるたびに口を噤み言葉が途切れ、
収まると本能的な恐怖を紛らそうとするかのように喋る。

こっちはこっちで、前夜の深酒の影響で消化器系の具合がイマイチ。
揺れるたびに口を噤むのは一緒だが、それはちょっと吐き気を催したせいだ。
気を紛らそうと外を見れば、揺れを抑えようと補助翼が小まめに動いている。

ときたま、雲の切れ目から下界が見える。
太平洋上は一面の白い波頭。煙突の煙は真横に流れる。地表付近も風は強い。
機長アナウンスによれば羽田でも強風で、ゴーアラウンドする機もあるという。

千葉県側から羽田へのアプローチでは、やはり激しい揺れが続いた。
黒く厚く垂れ込めている雲の下で、しかし最終アプローチも順調に進み、
機体は滑走路上で接地寸前にふわりとフレアを行って静かに着陸した。

自宅までの帰り道、鉄道網も強風の影響で大混乱。
土曜の午後のラッシュアワーの電車で、最後のトドメを刺された気がする。
やっぱりリムジンバスに乗って帰ればよかったと、ココロも揺れた。

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