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2008.04.19

たまには時事ネタ(15.7)夢を見る方法を教えてよ誰か

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実効性に関する懸念も大きい。

運用面を考えてみれば、今のところ明確な案は出てきていないようだけど、
表面的にしか知らない連中に対策を立てさせているのでは、いけないよ。
もちろん、準ポー判断については「そっち系に精通した人」が行うべきだよね。
その手の文脈を読み解けない人では的確な判断も下せないだろうからね。
「娯楽を娯楽と見抜けない人は(以下略)」だ。

そうしたところで、全部に検閲できるだけの人数を揃えるには
大変なカネがかかるだろう。
未成年が出てくるエログロナンセンスな感じの青年漫画など、
掃いて捨てるほど(失礼!)あるのは知ってるんだろうか。
それとも、全て準ポ行為として切って捨てるつもりなのかな。
でも現実問題、ほぼ確実に取り締まれない。
今の日本にはアンダーグラウンドなど幾らでもある。

結局、実効性の薄いまま、せいぜい発禁処分を大量に作るだけ
ってコトになってくるだろう。
しかしそうなれば、取り締まる側の人手も足りないんじゃないか。
もっと重大な犯罪捜査に取り組んでるような人員まで動員できるか?
それで警察官を増員しろと言ったって、なあ。
その分、税負担が増えて困るだけではないかと。
(もし増税したら増税したで、もちろんそっちには文句を言うだろうけれども)
(しかも、促成した警察官の士気低下やそれに伴う不祥事などがあったりしたら
またそこで鬼の首を取ったように文句を言うのであろうし)

さらに、「可能性の制約」の問題もある。

単純所持の禁止というのは、ヒトの可能性を削減するコトでもある。
その可能性は、夢ともいう。
夢を見る権利が奪われたと感じたら、それは屈折したカタチで表れやすい。
夢をなくした子供たちが大人になって、何をするだろうか。
それは、戦後生まれのそれぞれの世代で、カタチこそ違えど
いろいろな社会問題として出てきたのではなかったっけ?

これまで可能だったコトを禁止するのであれば、
それ相応の根拠がなくては許されまい。
当然、弊害が生じるコトなど、あってはならない。
よほどの理由があるなら別だが、特に規制を受ける側が
納得できるような理由も、今のところは見当たらない。

「疑わしきは罰せず」の原則は、「疑わしきは罰してしまえ」という
ヒトの心理があるからこそ必要になったものだけど、
まあ要するにヒトが感情に流される生物である以上、
上記の通り、なかなか徹底されるコトはないワケだ。
そして溝は一層深まっていくばかりで、むしろ対立が激化しかねない。
規制に賛同している人たちは、その危険を承知しているのだろうか。

そもそも、絵ってのは描き手が読者に見せようとした夢ではないか?
写真も同じだとは思うけど、製作過程で必ずしもモデルを必要としない点で
絵は純粋な夢に近いモノだとは思えないかな。
児童からの搾取を防ぐなどの目的を考えれば、
実写への規制が必要であるコトは誰にでも納得できる。

が、絵ではなあ。
二次元専門の趣味の人と、三次元までの趣味の人とでは
犯罪に走る率も違うように思うぞ。たぶん。
と思う人間が一部にいる以上、彼らを説得できるだけの論拠がなければ。
その論拠としては、最低限「被害抑制」などの効果を示さねばならない。
しかも客観的に。もちろん、規制する弊害を上回るだけの効果であるコトも。

数で押し切るなんて蛮行は、こと思想や言論や表現に関する部分においては
「ダメ、ゼッタイ。」
何故そうせねばならないかは、みんな学校でも学んだはずだから省略。

そしてデメリット。

このような規制強化に伴うデメリットは、いくつか考えられる。
たとえば、「所持してはいけないもの」「流通させてはいけないもの」
のリストを拡大することで、どんどん統制社会になっていってしまう。
すでに世の中、全体的にそういう傾向が加速し始めているワケだが、
さらにその加速度を高める材料の一つになるだろう。

夢を見るコトの方向性が法律で厳しく制限されるとなると、
創る側の意欲も次第に弱まってしまうような気がする。
そして、観る側の楽しみも、ずいぶんと制約されてしまうだろう。
せっかくオタク文化が日の目を見るようになったというのに
その根っこの部分を潰そうとするのでは、なあ。

さらに言うなら、創ったり観たりしない連中からみれば
そいつら「全部まとめて犯罪者予備軍」のレッテルだ。
また差別が生じかねないんじゃないだろか。
差別の原因を作り出す人間ほど、そこに関して無頓着というのは
得てして世の中の歴史上、いつも見られる普遍的な現象だったりする。

そもそも子供たちが世の中に出てどうするという夢を抱くコトが少なく
なったのは、そういう世の中になってしまったからであって、その世の中を
作ってきたのは今の大人たちであって、さらに上の世代の人たちである。
今の時代、大人でさえ夢を見られないのだから、どうしようもない。
だもんだから毅然とした態度で生きていけなくなっていて、
しかも時間が足りなくて、子供たちへの教育も儘ならない。
それを見ている子供たちは社会に出て夢を実現するんだなんて思うコトができず
じゃあ違うトコロで夢を見ましょうかってコトで、仮想世界に没頭したりする。

今の子供たちを、そして大人たちを、そういうふうに仕向けたのは、
その大人たちが子供だった頃の大人たちで、
さらにその大人たちが子供だった頃の大人たちまで考えると云々。
結局、夢ってのは下の世代ほど感じられなくなる傾向にあるんじゃないかな。
そんな世の中にしてしまった責任に対して、
果たして本当に向き合ってるんですか、上の世代ってのは?

で、まあいろいろ考えていくと、こんな社会現象を見るだけでも
精神的に危機的状況であるように思えてしまう。
精神的危機に陥らないようにするには、想像力を働かせる訓練も必要だ。
それは夢を見るコトと同列なんだよね。

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