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2008/04/28

ついつい追伸ばかり長くなってしまう

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仕事先へのメールで、数行の本文に、
こんな追伸をつけて送ったりした。
(ただし、ここに掲載するに際して大幅に書き直している)

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「納品書」は、適当に見繕ってお送りするコトにします。

以下、愚痴です。

最近は、どの会社でも、「内部統制上の都合で」という
大義名分による無駄な処理が増えていますね。

しかし「請求書」の前に「納品書」と「受領書」の
やり取りが必要だというルールを作った程度では、
いくらでも抜け穴があるはずです。
紙の書類など、表面的に取り繕ってしまえば済むでしょう?

これでは実効性のある統制とは言えませんし、
当然ながら現場の事務作業の負担が増えるだけ。
せいぜい株主に言い訳をするのに役立つかもしれないけど、
全体的に見れば『内部統制ごっこ』としか思えませんね。

きっと多くの監査人は現場など詳しく見ていないだろうし、
そういう監査人に指導を受ける経営者だって
「まあ監査人が言うのだから……」というコトで、
こんな無駄な作業ばかりが増えてしまうのでしょう。

米国SOX法の成立した頃から幾つかの会社を見てきた中で、
残念ながら『日本版SOX法』は、非常に日本的なやり方で
骨抜きにされつつあるように思えてなりません。

高い理念を掲げて、指針レベルまで丁寧に落とし込んであって、
よくできた制度だとは思っていましたが。
しかし実践者のレベルがついてこなかった。
そして、当初からそれを見抜けなかったコトが悔しく思えます。

せめて内部統制運用1年目の今年度で問題点を洗い出し、
次年度以降で改善されていくことを願うばかりですが、
今の状態を見ていると、期待しない方が良さそうな気がしますね。

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相手は管理職でもない社員だから、上のような文章は
嫌な気分を抱かせただけかもしれないと反省している。
でもね、企業内で現場にいる人たちも、統制されるコトに関して
本気で考えていかないと、今そこにいる会社の未来が危ないんだよ。

というのも、「統制を強める」という掛け声の下で、
経営者は現場の声を余計に聞かなくなると予想されるから。
でも逆に現場の人たちも、他の会社に転職するという逃げ道もあるし、
強く声を上げるよりは黙って受け入れてしまうのかもしれない。

だけど、ここで必死にならないと、逃げる先の会社さえ
見つからなくなってしまうかもしれない。
次年度以降、もしかしたら差がついてくるかもしれないけれども、
今は、ちょっと期待薄ではないかとも思ったりしている。

従業員側は経営者側に意見を出し、経営者側は従業員側の意見を聞く。
その両方がなければ、この問題は改善されないだろう。
そして今のところ見てきた範囲でいうと、どの会社も似たり寄ったりだ。
つまり、声を出さない従業員と、聞く耳を持たない経営者がいる。

最近は株主とやらが、「カネ出してやってるんだから」なんて態度で
企業に対して疑いの目を以てしかも恩着せがましく配当を要求し、
渋る経営者の監督責任を追求したり監査を要求したりする。

そこから始まった不信感の連鎖は、経営者そして管理職、平社員、
パートやバイトや派遣社員に「外部」の取引先企業や個人事業主まで、
カネの流れとともに細分化されつつも途切れることなく続いていく。

が、そこから先は、ちょと微妙なルートになる。
毛細血管を抜けた先は静脈で、その静脈は再び太い血管に繋がるのだ。

それは、たとえばマスメディアや政界など、いわゆる公共性の
高い分野であったりするのだけど、そういうトコロには、
ときたま「不信感の静脈瘤」ができたりして、
変なカタチに膨らんで他の組織を圧迫してみたり、
さらに悪化したら破裂してしまって汚れた血液を
止めどなく流し続けたりしてくれるのである。

まあそれはともかく、責任追及の流れが一方通行では
ヒト対ヒトの正常な関係ではないと思うので、対策を考えてみた。
たとえば「従業員一同」や「取引先一同」、「顧客一同」が
株主の責任を追及するような場面があっても良いのではないか。

電発&政府と外資ファンドのやり取りを見ていて思うのだが、
たとえば株主が責任を持つという流れはあり得るのかどうか。
単に投資失敗というリスクを負うのみで良いのだろうかと。
そういうトコロまで考えてみたが、まあなかなか結論は出ない。

ひとまず宿題だ。
またいずれ、時間をおいて考えてみるコトにしよう。

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