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2008/04/09

無思考性の声

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たまにいる。
ドスを利かせたような低い声、
それでいて早口、あるいは抑揚を抑圧したような口調。

「軋むような声」という表現を、
どこかの小説で見た気がするが
まさにそういう形容が相応しい。

こういう声の質だと、けっこう遠くまで聞こえる。
ただし、言葉の内容自体は、さほど遠くまでは伝わらない。
「伝えたいコトがある」という情報だけが、離れた相手にも届く。

それ自体は、まあ良くも悪くもあると思うのだけれど、
本人がそれを自覚して抑制したりしてくれないと、周囲は
かなり迷惑に感じたりするので要注意だ。

先日、ある牛丼屋で、幼い子供を連れた夫婦の客の
夫の方の声に、Uの字テーブルの中の店員が反応したのを見た。
言葉の内容は分からないが、声を掛けられたと感じたらしい。

店員は返事をして振り返ったが、呼ばれたのでないと分かったらしく、
やりかけていたテーブルの片付けに戻っていった。
まさに、こんな感じだと思う。

少し離れた誰かを呼び止めようとしているかの如くに受け取られる
くらいの声圧があるにも関わらず、すぐ隣の相手に喋っているので
周囲が混乱してしまうというワケだ。

こういうのもまた、無邪気かつ無神経というトコロなのかもしれん。

一方、怒りや苛つきなどの感情に伴って地声より低い
「軋むような声」になっていく例もあり、その声が伝える情報は
「怒りないし苛つきの感情について」「伝えたいコトがある」となる。

本人は意識しているのか否か(かなりの割合で無意識なのだけど、
一部に意識的なモノを感じる)、このような状態のときには
しばしば相手を威圧するような調子を持った声になっていたりもする。

声のトーンに含まれた感情のトーンに敏感な人だと、こういう声が
周囲の他人から出てくるだけでも、たとえ無関係だと知ってもなお
怖くなり、逆に嫌悪感を抱かせられる原因となったりもする。

でもやっぱり、声を発している側は、そこまで認識していない。
だからしてコレもまた、配慮が足りないという意味において、
地声でそうなっている人と広義で同類というコトになるのだろう。

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