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2008.05.15

自称逸般塵の不通の日記(11) 5月6日のメモ

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11時のチェックアウトに備えて10時に目覚ましをセットしていたのだが
着替える途中で二度寝してしまったらしくギリギリになってしまった
さすがに連日の行動で疲れてきたかな
やれやれだ

しかし天候は一転して再び晴れた朝となった

夜中に京都を出る新幹線に乗る以外は特に予定を決めていないが
ひとまず今日は京都て親父に合流しようと考えていたので
例によって大量の荷物を抱えて地下鉄で新大阪へ出てカツカレーで朝食とする

新快速は一昨日ほどじゃなかったがやはり混んでる
散策に邪魔な荷物を預けておこうと京都駅構内で
コインロッカーを探すが空きがほとんどない

ようやく見つけたトコロでは鞄が入らず断念したところ
(途中で「空いてますか」と声を掛けてきたおばちゃん、ごめんよ)
ちょうど隣の列で一回り大きいロッカーを開けていたので
すかさず入れ替わりを狙う

一昨日と同様に大原行きバスに乗るつもりだったが
カメラの電池が尽きかけているのを思い出して
駅隣接のビックカメラで充電済みNiMH電池を買う

それから改めてバスの時刻を確認したら
ちょっと後になってしまうので地下鉄へ
地下鉄改札周辺のコインロッカーも満杯だ

乗り換えようとしていたら携帯電話が鳴る
昨日の花嫁からの連絡だった
式や二次会三次会ではあまり喋れなかったので
今日ちょっと寄って話をしないかという
こちらも写真データを少し渡しておきたいと思っていたから
後ほど神戸へ向かうコトを即座に決定
連休初日に予想していた通り京都から神戸まで行ったり来たりの日々だ

ともあれ審査の会場で待っている親父たちに会って
一昨日の写真データを入れたmicroSDを渡す約束をしている
まずは受け渡しを済ませねばならない
場所としては東山駅から徒歩数分
一昨日の合流しそびれた地点が東山駅なのだけど
そこが今日の行動の起点となった
途中の公園では3.5小葉の奇形シロツメクサを発見し懐に入れる
どうも今回は普通の4小葉と縁が薄いようだなあ
ちゃんとした形のヤツに出会いたいものである

親父や弟子と少しばかり喋ったら
次は神戸へ向かわねばならない
調べてみれば東山駅へ戻って山科駅に出るのが早いらしい
しかし駅までも同じ道筋を通るのは好きじゃないので
別のルートを取ってみたら途中で遊覧船に遭遇した
観光客を乗せて堀を巡っているらしい
その堀端では今度こそ本物の4小葉を発見
これはキレイだから花嫁用に確保しておく

山科駅で降りるのは初めてだったが
時間的に余裕が少ないので周辺散策は諦めてJRへ急ぐ
京都方面行きは新快速の前に通過電車があって
通りすがりに撮影してみるとサンダーバードだった
しかしMFレンズでのピント合わせは追いつかない
相変わらず動体撮影は得意でないと痛感させられる

考えてみれば使ってるカメラも連写向きじゃない機種ばかりだ
デジタルのくせにシャッターチャージが必要なレンジファインダーと
連写モードでも秒間1.6コマしか出ない一眼デジカメでは
どうしたってチャンスを狙って撮るしかないのだよね

追って入線してきた新快速に1時間ほど揺られて神戸へ
自宅最寄り駅まで迎えに来てくれた花嫁は
「昨日と違ってラフな格好」とは言うが彼女らしい姿でもある
こっちの方が見慣れていて落ち着くといったら失礼だろうか

さっそくデータと4葉を受け渡しつつ昨日の話題に
撮影データはRAWなので現像が必要だが
今回は某汎用ソフトの試用版を使ってもらうコトにした
さすがに少し古いノートPCでは処理に時間を要したが
マシンスペックの割には軽快な動作で悪くない
いずれモバイル用のPCを買ったらコイツを使ってみるかね
(実際にそう思わせたのだから試用版の意味を果たしたと言えるだろう)

処理を待つ間に「そうそう、これ受け取ってください」と
手渡されたのは「お車代」だった
両家の親たちから渡すように厳命されたらしい
それでは仕事してしまったような感覚になるので
個人的には受け取りたくないし
そういう関係は夫婦も望んでいないのだけど
実家のしがらみというのは動かし難いので致し方ない
この夫婦も決めたが最後テコでも動かぬ性格だから断るのも難しい
たしかに旅費などでカネを費やしたのは事実だから
余計な抵抗は諦めて有難く頂くコトにした
もちろん写真の仕上げには余計に力を入れるつもりだが

そうこうするウチに新幹線の時間が迫ってきたので出たら
花婿は入れ違いに外出先から帰ってきたトコロだった
夕暮れの土手の上で挨拶を交わして激励の言葉をかけ
握手して別れてそれぞれ家路を急ぐ

これは後で思い返してみれば
ドラマのワンシーンに使えるくらいの
ベタなシチュエーションかもしれない

ただしオチはドラマではなかった
駅までのバスの時刻を読み誤っていた
平日ではなく休日を見るべきだったのだ
いつもは出張ついでの平日に訪れるのが普通だから
つい間違えてしまったようだ

4分のバスに乗ればギリギリ間に合うと思っていたが
次に来るのは8分だ
これはちょっと間に合わないぞ
新快速で京都まで戻れるつもりだったが
新大阪から新幹線に乗り換えるルートに切り替えねばならん
バスを降りてすぐに窓口へ駆け込んだ

乗車券と特急券を追加して新快速は新大阪で降り
さらに新幹線自由席で京都まで乗って
京都駅に置いてきた荷物を引き取って新幹線ホームへ戻る
これでなんとか指定していた500系のぞみに間に合うはず
予算も時間も厳しいので土産はパスせねばならないが
それより腹が減ったので弁当と茶を買おう

そんな具合に言い訳を考えつつホームに上がれば
指定していた列車は「遅延 5分」の表示
どうもUターンラッシュで遅れているらしい
しかしもう動く気にもならんわい

遅れてきた新幹線の乗車率は間違いなく100%を超えている
指定席の車両であろうとお構いなしにデッキも立ったままの乗客がいる
特にドアのトコロに立ってるオッサンは目立つ
妙に悪者そうな目つきで車内を睥睨しているので良い気持ちがしない

そいつが自動ドアのセンサー範囲内にいるらしくドアは開いたまま
と思っていたら車掌が通りがかってドアスイッチを切って閉めていった
が他の乗客がトイレに立ったりする際に開けた扉をそのままにして
また車内を睨むので辟易する

このオッサンは指定席の乗客に怨みを抱いているというワケではなくて
単にそういう目付きなのだとは思うけれども
とはいえ目付きの悪さは本人も自覚していないはずはないだろうから
気を配った方が良いと思うのだけれどなあ

一方で斜め前の中年夫婦か何かが延々と喋り続けていて
その声は内容こそ判別できないものの
ノイズキャンセリングヘッドホンをさえ通して
ずっとブツブツと耳に入ってくるのは
目を閉じても気になるだけに悪オヤジよりタチが悪い

新横浜では隣の席に座っていた女性が降りていって
そこに例の悪オヤジが座り込んできた
指定券を持ってないだろうというツッコミはともかく
コイツが通路側に置いたトランクを爪で叩き続けるので喧しい
これでは中身も悪者ではないかと疑ってしまうが
どうせ単に無関心であるだけなのだろう
周囲の他人がどう受け取るかという点に対して

そういう人が最近は増えてきているように思う
公共の場で周囲の気持ちを気にしていられるほど
精神的に余裕を持って生活していられない世間になったし
どうせ世の中というのは世知辛いものだから
気にしても気にしなくても何ら変わらないとさえ思える
そう思ったらもう見知らぬ他人の気持ちなど気にならなくなるのだろう

今回の花嫁も無神経さ無関心さのある父親を昔から
強く嫌っており今でも心の底からは許していないという
そういう彼女の思いを知っているから
しばしば実の親以上に頼りにしてくれるのを嬉しく思う
無神経無関心な人間ではないと彼女が認めてくれているのだから

メイク室の花嫁の様子を撮るなんてのは
異性で年齢もかなり離れた友人関係では考えにくいコトだけど
保護者相当と考えれば、まあたまにある話だから

カメラを取り出して写真を見返してみれば確かに
花嫁は花婿と一緒に自然な表情を見せている
だがそもそも彼女は写真に撮られるのが実は苦手なのだという
後で知ったが今回の式場のプロカメラマンもまた
レンズの前で緊張した彼女に苦戦したのだとか

そういう差があるコトを自覚していたからこそ
東京から来て撮ってくれるのが嬉しかったと彼女は言う
それは簡単なコトバで言うなら「信頼」といったものなのだろう
今回の写真は果たして彼女の信頼に応える内容になっているかどうか
あまり自信はないが然し不安には感じない
もし仮に数百カットの失敗だらけであろうと
最後の1枚でも2人の良い表情が撮れてさえいれば
それを喜んでくれるだろうと思えるから

新幹線は滑るように深夜の東京駅へと到着した
中央線ホームでは駅員に「快速ないんですか」と質問する若い男がいた
各駅停車が連続して発車する時間帯だと駅員は説明
新宿に行きたいという男は最初の各停に乗った
コイツがちょうど対面の席になったが
どうも先のオッサンとは逆に笑い顔が地顔らしい
キョロキョロして好奇心旺盛っぽいので余計に気になる

神田-御茶ノ水と混んできたのに隣に荷物を座らせたまま
という無関心無神経の性質は普通に現代人なのだけれども
相変わらず周囲を常に伺っているから違和感たっぷりだ
本人は電車の行く先が気になっているだけなのだろうと思うが
ヘラヘラしているように見える顔がキョロキョロしているので
何かが欠如しているのではないかと他人事ながら心配にもなる
これはこれでいろいろと苦労しそうな体質のようだ

しかし彼は何を想ったか飯田橋で慌てて降りてった
その後どうしたのかは分からない
こちらもさすがに眠気に負けそうになっていたので
声でもかけてやれば良かったかと思いつつも
周囲に無関心の現代人を装って荷物を抱えたまま目を閉じる

自宅最寄り駅に降りれば空腹感と疲労感が襲ってきたので
「車代」は夜食とタクシー代に有難く使わせてもらう
大量のデータ取り込みに時間がかかって外が明るくなってしまったので
ひとまず寝るコトにしたのは寝場所こそ違うが昨夜と同じだった

今回の連休は長かったなあ

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