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2008/06/14

所持品紹介(13) 白か黒かの鍵盤

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20年以上も昔、生まれて初めて触ったPCというものは、
ずいぶんと上等な感触のキーボードだったように記憶している。
当時、パソコンといえば知識階級の証のようなものだった(たぶん)。
なので、周辺機器なども、それなりにコストのかかった品だった。

所持するコト自体にも満足感が得られるような、とまで言ってしまうと
さすがに言い過ぎだろうが、その後の20年間で大幅にコストダウンされ
続けたはずだから、今の基準でみれば決して安い作りではなかったはず。
そして今に至るまで、PC本体の処理能力やディスプレイの
表示能力などは低レベルの機種ばかり使ってきたものだが、
入力環境だけは妙に凝り続けている。

ポインティングデバイスも数多く集めているが、
中でもキーボードなら、たぶん30枚くらいはあるだろう。
それも、ほとんどはヘビーユーザー向けのもので、
多くは1枚あたり1万数千円、たまに2万円を越える。
これほどカネをかけてしまうのは、今でもなお昔の
あのキーボードの感触を忘れられないせいなのかもしれない。

それこそまさに古い設計のキーボードを発掘していた時期もある。
電気街の数々の店を巡っては、中古、新古を問わず買い漁ったりした。
今ほどコストダウンされていなかった時代の品は、たしかに良いのだが、
最近のPCに接続できないようなモノまで集めてしまうので、今は打ち止め。
現状では、原則として新品のみ買うようにしている。

基本的な色としては白やベージュにライトグレー系、そして黒と、地味な色合い。
配列も日本語版か英語版か、というのもまあ大きな違いではないかもしれない。
でも使い込んでいくウチに、それぞれの微妙な違いが分かってくるし
タッチのちょっとした差なんかも、長時間使っていると大きな差が出てくる。
そうやって、接続インタフェースも対応機種も様々な品をいろいろと試しつつ、
せめてできるだけストレスなく入力できそうなモノを使うようにしてきた。

ただし手を出していない分野が2つほど。

まず、マルチメディア機能などの付加機能は、どうせほとんど使わないし
むしろ邪魔な気がするので、それを持たない製品を基本的に選んでいる。
最近では、利便性を考えて無線キーボードを買ったけれども、
ワイヤレス化された以外は、ごく普通の配列の製品である。

また、エルゴノ的なヤツは手の移動を少なくする目的で作られているはずだが、
手があんまり大きくないので、やはり動かさざるを得ないのが実状。
だから意味がないと考え、たまに気まぐれで店頭の展示品を触るのみ。
この指がもっと長かったなら、試していたかもしれないが。

余談だが、一般的にキーボードってのは「フリーサイズ」である。
手の小さな人のために、普通より一回り小さなピッチのキーボードが
あっても良さそうなのだけど、そういうのは省スペース型ばかりで
薄型になっているからストロークも薄っぺらい。
タッチを気にしないなら、それでもいいのかもしれないけれど。

逆に、フルストロークでタッチの良い製品を探してみれば、
どれも全く同じピッチで作られていて、そこに選択の余地はない。
海外では子供向けに小ピッチながらフルストロークのキーボードがあって、
たまたま電気街で売られているのを見掛けて買ってみたものの、
コイツはかなり配列に癖があって、結局は使わなくなってしまった。
ピッチもタッチも良かったので、配列の選択肢があればいいのだが。

そんなこんなで、タッチなどの好みは時代によって少しずつ違ってきているが、
おおむねフルストロークのキーを好んで使ってきた。
そして、基本配列は英語版が中心。これらは、かなり昔からの好みである。
なにせ昔は、ロクに日本語も使えない代わりに手抜きをしていないような
キーボードを使ってきたのだ。今でもそこから離れられないのだろう。

ノートPCを使っていた頃も、可能なら英語版キーボードに取り替えていたし、
日本語キーボードのみの機種であっても英語版ドライバに入れ替えたりした。
自宅などで外部に英語版キーボードを接続するコトが多かったし、
たまに本体のキーボードを使う際には記号の配置を覚えていたので
こんな使い方でも大きな不便はなかった。

むしろ、日頃から配列やタッチの異なる数種類のキーボードを用意しておいて、
それらを気分によって使い分けたりしているから、
若干の配列の違いは気にする間もなく吸収してしまうようである。
(なお、それらを頻繁に取り替えるときは無意識下で気分転換を求めている。
すなわち、ほぼ確実に仕事に煮詰まっている状態だったりするのである)

たとえば左ctrlキーはモノによって最下段であったり下から3段目であったり、
EnterやBackspace、Esc、[`]などの位置や大きさも様々だし、
テンキーも、あれば使うがなければ使わない(当然だ)。
中には矢印キーが[Fn]とのコンビネーション入力、というヤツもある。
それでも、取り替えて使っていれば、すぐアタマが切り替わって
ほとんど意識しなくても間違えずに入力できるようになっている。

キー配列に加えて、ローマ字の癖も、かなりある。
産地である「阿波・徳島」を略したとも言われる国産日本語入力ソフトは、
最近になって某OSが標準搭載する日本語入力エンジンを日本以外の国で
開発するようにしたというコトで逆に注目を集めるようになったものだが、
それをずいぶん古いバージョンから何世代にも渡って使っており、
10年あまり前に決めた独自のローマ字変換テーブルを代々引き継いでいる。
これは、ヘボン式をベースとしつつ、外来語(主に英語)を原文の綴りに
より近いキーストロークで入力できるよう、いろいろと手を加えたものだ。

たとえば「ち」は「chi」と打ち込む。「ti」と入力したら「てぃ」になる。
「di」は「でぃ」となり、「ぢ」は「dji」で出す。
また、一般的には「l+母音」を入力すると「ぁぃぅぇぉ」となるようだが、
それらは全て「ら行」に割り当てている。LとRは区別したいもんな。
そこで、小さな「あ行」は、「x」をつけるか[SHIFT]と同時押しとした。
単独で出すコトがほとんどないから、これでいい。

こんなふうにしているので、PCを他人には貸すコトもほとんどない。
もし貸したら、たぶん入力に困ってしまうんじゃないだろうか。
また、逆に他人のPCを借りるコトもあんまりない。
けど、最近はPDA版の阿波・徳島を使うようになったので
まあ「一般的なローマ字変換テーブル」にも慣れてきたかな。

だから、徐々にこだわりは薄れてきているのだと思う。
とはいえ、やはり未だに、昔のあのタッチが忘れられないし
PDA版だと変換ミスが増えてるのだが見落としも多くて困る。

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