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2008/06/30

知見の接続先は、外部にあっても構わない

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気心の知れた親しい相手と喋っていると、
ときたま、ひょんな結論が出たりする。

先日、プライバシーに関する問題について
小一時間喋っているうちに、なんとなく
2人がこれまで持っていなかった新たな認識に
至ったな、という気がしたりした。

それがちょっと嬉しかったので、つい書いてしまった。
まあ例によって駄文だが。

たしか最初は、いつものように世間話をしていたら、
某検索サイトが持っているとして問題になっている
「個人情報」って何だ、というような話題に
なったのだったかな。

その情報ってのは、特定のPC(というかブラウザ)で
どんなサイトを閲覧したかといった情報であり
それらをサーバ側が勝手に保管し活用して
おすすめ商品などのレコメンドを行うというもの。

「いろいろと便利になることは多い」というので、
「馴染みの店でのレコメンドとは違う。違和感がある」
と反論したのだった。
ではその違和感の根拠は、どこに求められるだろうか。

2人とも、良くも悪くも公私の境界が曖昧な自営業。
仕事で調べ物をしただけでもレコメンドに出てしまう
ようでは却って迷惑なのではないかとも思ったが、
それは本筋ではないと感じたので違う切り口で言う。

「勝手に情報を取られるのがキモチワルイ」
漠然としたイメージを伝える。
「なるほど。監視カメラが嫌だってのと一緒か。
でもそれが、何故キモチワルイってなるんだろ」

理由を一言で言えず、少し悩む。
と、さらに畳みかけてくる。
「では、もし情報を持っている相手がコンピュータ
じゃなくてヒトだったら、どうだろうか。

電話一本でさまざまな情報を提供してくれる
コンシェルジェというか秘書的なサービスで
ユーザーごとに特定の担当者をつけるような場合」
そういえば、そんなサービスを話題にしたこともあった。

これで何かが繋がった気がして、こう言い切った。
「それでも、きっと違和感を覚えるだろう。
相手はこっちのコトをいろいろ知ってるのに、
こっちは相手のコトを何も知らないのだから」

この言葉で相手も得心がいった様子だった。
「どことなく不公平だという感覚なんだろうね。
こうやって面と向かって喋っていれば互いが相手を
理解する公平な関係だけれど、そうじゃないから」

「知らない相手に知られるのが嫌という心理」に
理屈をつけて納得した、という程度の他愛もない会話。
けれども、得られた結論など足元にも及ばぬくらい、
一緒に考えた経験そのものが非常に大きな価値を持つ。

ときには険悪な議論になったりしつつも、
何年も何年も同じように喋ってきたことで
互いのコトを「知り合う」関係を強めてきた。
その再確認と関係性強化を、繰り返し続けていくのだ。

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