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2008/06/23

時代と共に学ぶ者、学ばぬ者

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災害があれば地形も変わるというコトを、日本人は学んだ。
高度経済成長時代、地形というのはヒトが変えるものだった。
まあ要するに、昔持っていた認識を取り戻したに過ぎないのだろう。
ヒトは改めて自然の力を思い知らされ、それを学び、
きっと今度は、その力に逆らうのでなく上手に利用する
ような方法を思いついてくれるだろう。

子供用にインターネット機能を持たない携帯電話を、
などと騒いでる政治屋連中がいる。
精神的鎖国状態の人たちを大量に作り出すつもりなのだろうか。
現実に生じているコトを受け入れる能力も持たず、
「そんなコトはあり得ない」と回答するばかりで、
実態を変える力をまるで持たぬ官僚のような国民を。

年間の自殺者数は、10年連続で3万人超。
理由として上位に挙げられているのは精神の病と生活苦。
生活のセーフティネットが機能不全に陥っているコトは
ほぼ明白と言えそうな気がするんだけれども、
そういうトコロに陥った経験のない人は、
そのあたりの再構築が必要だなんて夢にも思わない。

すっかり劣化した古い体質の官僚組織は穴だらけになっている。
それを埋めるべく「消費者庁」を作るなんて言ってるのがいるけど
穴は無数にあるトコロに、大きな箱を一つ置いても塞ぎきれまい。
衰退期に入って組織間が隙間だらけになってしまってるのだから。
隙間を埋める新たな組織を作るなんてのは対症療法に過ぎず、
組織全体のリフレッシュを図らねばならないのではないか。

さすがに民間企業では、ずいぶんとリフレッシュされた。
衰退期の組織では生き残れなかっただろう。
生き残るためには従業員も犠牲にしたし、伝統も捨てたし
ときには看板やブランド、さらには創業者一族なんかも。
逆に上場廃止したり存続すら諦めて身売りしたり、
まあいろいろな方向に進んで、姿を変えていったものだった。

でも、そういうトコロまでの認識は霞ヶ関にあろうはずもなく、
かといって(政局しかアタマにない)永田町の連中にも期待できないし、
代議員を選んでいるはずの国民さえも、今は言うコトがバラバラだ。
社会の大半が、視野狭窄の状態に陥っているのかもしれないな。
目の前の問題を考えるのに精一杯で、対症療法から抜け出せない。
そのくせ「喉元過ぎれば熱さを忘れる」のだからタチが悪い。

とはいえ、国民全員が一つにまとまったりしたら、
それはそれで怖いコトになったりするんだよね。
かつて、そんな時代もありました。
だからまあ、緩やかな衰亡の道を、
今は許容してもいいのかもしれん。
できるだけ回りに迷惑をかけないというコトだけは、学んだのだと思う。

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