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2008/08/11

身の丈に比してハードルが高くなりすぎたら高跳びになってしまうかもしれないハナシ

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ある漫画で、こんな場面があった。
会社を辞めた初老の男が電車に乗ってブラブラしているところに
居合わせた幼い女の子。その2人の会話だ。

少女は、母親が厳しく勉強させようとするのに反発して、
小さな家出をしているトコロだった。
親を喜ばせようと、「ちょっとがんばって」良い点数を取ったものの、
その努力をさらに高めるよう求められたというのである。

「でもそうすると
『今度はもっと
がんばってもっと
イイ点取ろうね』
っていうのよ!?

どーゆーコトなの!?
その時 私がいつもの
2倍がんばってたと
するでしょ?」

「うんうん」

「もっとって
コトは3倍?
次は4倍?

グラフにすると
こうよ!

でね『バ~ン!』って
バクハツするの!」

「…?
何が?」

「私が!」

(大石まさる「OUTER PILOT―明日への扉―」/少年画報社YKコミックス「空からこぼれた物語」所収)

ちょっと調子が悪いかな、というときであっても強気に
右肩上がりの成長を指向し続けるばかりでは疲弊してしまう。
もちろん、その不調が軽度なもので、すぐに回復するような
程度であるならば、強気を維持していても差し支えはあるまい。

ただ、さすがに国内構造体のさまざまなところに疲労が蓄積して、
それを取り繕うための補強工事が行われたけれど新たな応力集中
の場が生じて過去になかった致命的な歪みが現出してしまうなど、
今の日本社会の不調は非常に根深く、重度なものといえないか。

むしろ少しばかり現実より弱気なくらいの感覚でいながら、
かつ遠くに希望を見続けているような、そんな感じの路線の方が、
長期的な視野に立って、もっと地道に着実に、しっかりと底力を
つけていくためには、よいのではないかとも思うのである。

何にしろ、「バ~ン!」ってバクハツしてしまうより前にね。

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