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2008/10/27

自称逸般塵の不通の日記(43) バスバス走るオムニバス・4

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ただね、雑然としてる世の中も好きなのよ。
ここ10年ほど暮らしているこの街なども、
混沌とした街並みなのが実は気に入っている。

出張で日本各地を歩いているが、直線的な街路で
誰にでも分かりやすく効率的な都市も少なくない。
けど、秩序が整いすぎていたら先が読めて飽きる。

かつて計画的に作られた都市でも、長い歳月の中で
すっかり複雑な姿になっていたりして、それも楽しい。
ヒトやヒトビトや社会というのは、複雑系だから面白い。

でもヒトには、複雑性を抑える方向の動きもある。
というのも、ヒトという種には基本的に社会という
仕組みを通じて自己家畜化を進める性質があるものだ。

だからそれぞれの時代や地域を微分すれば、おおむね
“山羊”より“羊”の方が増えるような傾向がみられる。
ときたま逆行するときもあるが、その例は多くない。

種全体でみれば、ある環境の中での生息密度が増えて
いくにつれ、山羊の存在は弊害が大きくなっていく。
羊が増えていく傾向は、種としての適応なのかも。

限られた器の中でヒトが増え続けるとなれば
ヒト密度が上昇して圧力と温度が高まっていく。
ミクロにみれば衝突ばかりが増えていく。

活性の低い分子が多ければ、それも少しは抑制されよう。
あるいは単独のヒト分子ではなくなって、
分子クラスタ状態が主流になってくるのかもしれない。

そうなればヒト雰囲気中の状態は相変化を生じて
新たな物性を示すようになってくる可能性もあるな。
だがそうなれば古い姿のヒト個体では生存も難しかろう。

いずれにせよ環境に比して人口が大きくなりすぎれば
どうしても危ない綱渡りをせねばならぬのだと思う。
ヒト社会全体の緊密度と同時に脆弱性も高まっていく。

世界経済なども複雑系だが、超大国の経済不安から
「世界同時」「実体経済への波及」なんて現状も、
少し前の情勢から行き着く可能性のあったトコロ。

そういえば日本は欧米より証券汚染の度合いが低かった。
もともとオクテな事業スタイルが多くて
チャンスを逃しがちな反面、リスクも低め。

しかも近年は構造的な問題があったりして
企業と家庭の両方が同時に好況を蒙れず、
積極的な投資があまり行われていない。

だので弾けた泡沫に慌てた欧米から資金が集中して
円だけ高くなってしまったりしたワケだけれども、
もしかしたら「貴様も一蓮托生」といわれてるのかも?

やっぱり、ここも乗合自動車な印象を受ける。
乗客が増えて座席が埋まって、通路に立ったままの
客が増えてくれば、荒っぽい運転では危険が増す。

他の車両に分乗できれば、それに越したことはない。
だけどバスは今や1台だけ。ひたすら巨大ではあるけれど。
せめて安全運転を心掛けてもらいたいトコロ。

いずれ一部のヒトたちが新天地あるいは新しいニッチへと
進出していくような時代が訪れるかもしれないが、
それはきっと、まだ先のハナシ。

ヒト社会のエントロピー増大則による無秩序化を
ヒト種が持つ自己家畜化傾向でどれだけ抑制できるかが、
今後しばらくのヒトの世を考えるときに鍵となるかもしれない。

さて、雑然とした街を眺めつつ、世の中を歩いていこうか。

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投稿: y | 2008/10/27 01:06

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