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2008/12/28

理系用語で読み解く社会(36) 地盤沈下は不均等になりがちな件

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年の瀬も押し迫ってきた。
郵便局では年賀状の仕分けや配送に大量のアルバイトを雇う時期だ。
ひょとしたら今年は、かなりの応募者がいたのではないだろうか。

この年末年始、派遣切りなどで職を失った人たちのためにと、
職を提供しようとする企業や団体も少なくないと聞く。
地方自治体をはじめ、居酒屋チェーンや学習塾などが目に付いた。

一方で自動車業界や電子業界などは人を置いておくのも無理であるらしい。
それだけ効率が重視される商売になっているコトを示しているのだろう。
しかも輸出依存だから諸外国の不況や円高で大きな損失を被っている。

でもそれだけではないんじゃないだろうかね。
むしろ会社に残る人間たちの給料を維持するために、
雇いきれなくなった人々を切り捨てているのではないか。

かつては労使交渉の中で全体の給与水準が決まっていた。
右肩上がり経済の中では、それで上昇の度合いを決め、
成功を数多くの社員が全員で分け合っていられた。

けど今は逆に縮小傾向にあるものだから、難しい。
業績悪化を全員で分け合って減額するような交渉など、
労働者側の心理としても、容易には受け入れられない。

だから労使交渉も、せいぜい増額なしという妥結になる。
でも景気悪化は確実なものであり、多くの企業では
業績も落ちると見込まれるから、どこか削らねばならん。

そのため口減らしが必要となり、人員削減が行われる。
最近は「正規」「非正規」の区分で労働者が分断されて、
その切れ目が、蜥蜴の尻尾として使われている構図だ。

景気悪化と軌を一にして物価下落が生じるのならば、
もしかしたら「減額」妥結もあり得るのかもしれないが、
景気後退局面に格差が増大する傾向は普遍な気がした。

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