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2009.04.26

出張旅行記(25) 上野発の寝台列車

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金沢への出張、手配してもらったチケットは「北陸フリー」。

往路はスケジュールの都合で前夜出発となるため
寝台特急「北陸」B個室を確保、深夜に上野駅を出る。
所要時間は6時間半ほど。最短の寝台特急とのこと。

あまりに短いせいか車内改札は行われないようだ。
むしろ乗客の多くは睡眠時間を確保するためか
早々に眠った様子で、通路もすぐ静かになった。

進行方向に対して横向きの寝台は、寝そべっていると
車両の揺れが主に身体の上下方向に影響してくる。
これは、ちょっと大変かもしれない。

前に乗った「サンライズ」のシングルは中央に通路を置いた
配列で、列車の左右の揺れが身体の左右の揺れとなる。
その方が寝るには良いと、つくづく実感した。

前に乗った「はやぶさ」の開放寝台も横向きだったが、
倍以上の時間を要したので熟睡する余裕があった。
「北陸」は短いから、早く寝たいのだけれども……。

どうやら、出発前の酒が微妙な酔い加減だったか、
あるいは揺れのせいか、寝付きはイマイチだった。
半睡でうつらうつら。ときたま車窓を眺めて過ごす。

スイッチ類や読書灯の配置からすると、枕は
通路側に置くのが基本らしい。けど個人的には
通路に足を向けて、すぐ外を見られる方がいいな。

サンライズとの違い、もう一つは窓の広さだ。
サンライズではベッドの長さ一杯の窓だった。
ブルートレインは個室の幅だけと狭い。

まあ寝るための列車と思えばそんなもんか。
それに通路の椅子を出して一服する際には、
一続きの窓からの景色を楽しめるワケで。

さて、路線は当初、ずっと都市部を走ってゆく。
群馬県の北の方の山間部に入るまで、
車窓には深夜も明るい街並みが見えていた。

そして上越本線は谷川岳の麓の山中に入る。
標高が上がるにつれ、春から冬へ向かうかのようだ。
ときおり散る前の桜も見えたりする。

ときおり延々続くコンクリート柱が見えるのは、
併走する上越新幹線の高架橋らしい。
近くで見上げれば、改めて非常に巨大な建造物だと実感。

膨大なコストをかけて作られた高速列車。
寝る楽しみはないが速いし揺れも少ない。
これはこれで現代っぽくていいのかな。

ふと明るくなった気がしたので見てみれば長岡だった。
時計を見れば午前3時頃。
そして、長い停車時間が過ぎる。

と、1両の電気機関車がこれまで進んできたのと逆方向に、
ホームを挟んで向かい側の線路を走り抜けていく。
進行方向反転と同時に機関車交換作業を行っているのだ。

その間、隣り合った線路の側では同じく東京の方向へ貨物列車と、
客車らしき列車が通過していった。ひょっとしたら後者は、
青森発の寝台列車「あけぼの」かもしれないな。

長岡を出てすぐの頃、
金沢行きの別の列車とすれ違う。
あっちは特急車両。後続の急行「能登」だ。

そうこうするウチに、だいぶ眠くなったようで、
このあたりから記憶が薄れていく。
それなりに深く眠ったとは思う。

が、結局は富山の手前ですでに目覚めていたのだった。
洗面台で顔を洗って、身支度をして金沢着に備える。
やはり、あっという間の旅路であった。

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