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2009/04/28

出張旅行記(25.4) 観光のこと

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仕事を終えてからは金沢市街地観光と洒落込んだ。

駅は北陸新幹線開通に向けて改修されたのだろう、
特に金沢城方面の東口は、巨大なドーム型構造物、
さらに木製の門型構造物が、異様な存在感を放つ。

まあそれはともかく、まず近江町市場へ向かおう。
再開発を完了して完全オープンした直後だったらしく、
そのせいもあるのか、にしても平日昼間とは思えない混雑。

ちょうど昼食時でもあって大混雑の食堂。値段を見つつ
回るが、手頃な価格帯の店がなかなか見つからぬうちに、
全部の通路を歩いていたらしいコトに気付く。やれやれ。

結局、地元の人が多そうな蕎麦屋で食ったよ。
他の店の海鮮丼や寿司盛り合わせの半額くらいの値段で、
天麩羅蕎麦。腹八分目。この後の散歩もあるので。

市場を出て東別院と西別院と、他にいくつかの寺を巡り、
なんとなく見当をつけて脇道に入っていくと、
また市場アーケード。ちゃんと戻っていたりする。

路上には雪国ならではの設備がある。
路面には融雪用スプリンクラーが埋め込まれ、
その電源装置らしきが歩道に置かれている。
(これがまた、いい顔をしている)
路面のアスファルトやコンクリートを褐色に染めて
流れた鉄錆の跡も、やはり積雪地ならではの情景。

さらに進んで、金沢城公園に入ってゆく。
もう暑い。雲はほとんどなくなっていた。
そして陽射しを遮る木立も少ないと気付く。

しかし、まだ真夏でなくて良かった。
きっと照り返しで上下から炙られただろうから。
桜も少し残っていた。個体によっては満開のものもある。

近江町市場と比べると、外国人の観光客が目立つ。
少なくとも通りがかりには英語と仏語、それから
中国語(上海か広東かは分からないが)が聞こえた。

写真を撮りながら歩いていると、若いカップルがいた。
デジタル一眼レフ、スピードライト、三脚&クイックシュー……。
男のカメラ機材は結構充実している様子。

それで、見晴らしの良い場所に連れの女を立たせては
楽しそうにパシャパシャと撮っている。
まあ、そういう年頃ってトコロだな。いろいろと。

背景には晴れた空、花の咲く史跡公園。悪くはあるまい。
(常にキャッチライト反射板を出してスピードライトを上90°に
セットした状態で使ってるのが、少しばかり気になるトコロだが)

カップルの撮影の傍ら、こちらは光線の具合を確かめつつ
カメラを巻き上げ、構え、狙い、撮る。一呼吸置いて
また巻き上げ、絞りを変えて、構え、狙い、撮る。

陽射しが強すぎて撮影画像の確認も難しいので、
こういうときは昔ながらの段階露出に頼るのが一番。
(でも水平は相変わらず得意じゃないんだが)

隣で撮影しながら笑い合うカップルの声が聞こえる。
先刻から気になってはいたが、やはり中国人らしい。
彼らの言葉は知らないので会話の機会はなさそうだ。

まあしかし、こんな場所で平日の昼間から
背広と大きい鞄を担いで暑そうに歩きながら
黙々と写真を撮っているオッサンも、変ではあるが。

さて、続いて兼六園に入ってみれば、こちらもまた外人客が多い。
まあ平日だし、日本有数の観光地なのだから、そんなもんか。
しかし通りすがりに日本語の会話が耳に入った。地元の人らしい。

「韓国人は最近ほとんど見掛けなくなったねえ」
「そうだね。昔はたくさん来ていたんだが、
去年の秋くらいから、めっきり来なくなったよ」

さらに、満開で残っている桜を撮った後、
じっと見上げていたら、日本語で話し掛けられた。
「すみませーん、シャッター押してくれませんかー」

あー、はいはい。
(機械任せのカメラは得意じゃないんだけど、
それでもいい?)

そんな感じで歩き回っていると、徐々に日は傾いてきていた。
斜めの光線が、歴史ある日本庭園ならではの苔の絨毯を照らす。
今朝までの雨のおかげか、まだ湿った様子なのが、良い印象だ。

……そういえば喉が渇いた。
ほぼ一周して入口付近に戻ってきたあたりで、
大きめのペットボトルの茶を買い、ベンチで休憩。

見上げれば、烏と鳶が空中戦を繰り広げている。
木々の向こうだったので分かりにくかったが、
烏が怒った声でなかったので鳶に追われていたようだ。

それにしても、これほどの市街地の中で猛禽を見るのは新鮮だ。
最近では東京都内でも大鷹の目撃例が増えていると聞くが、
まだ見掛けたコトはないから、その程度の密度なのだろう。

一方こちらの鳶は、金沢城から兼六園にかけての一帯だけでも
何羽棲息しているのかと思うくらい、たくさん見掛けた。
そして、烏はそれほど多くない。となれば力関係では鳶が優位か。

金沢城や兼六園は丘陵地を利用して作られている。
そのせいもあって鳶は相当な低空で飛ぶときもある。
なんとかレンジファインダーでも狙える範囲だ。

そもそも、とにかく陽射しが強い日だったので、
絞り込んだ上に高速シャッターを使っている。
だから余裕といえば余裕ではあるのだけれど。

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さて、喉の渇きに続いて、今度は空腹となってきた。
いや、昼飯が天蕎麦だったのだし、暑い中を歩き回って
きたもんだから、早めに腹が減るのも道理ではあるが。

日没まで間はあるが、のんびり市街地を散策しながら
駅へ戻るとなれば、これくらいの時間でも悪くはあるまい。
行きとは別のルートを歩きつつ、夕食を物色しよう。

とはいうものの、今回は選り好みしすぎたか、
なかなか店を決められないまま駅へ戻ってしまった。
日は暮れようとしており、いよいよ夕食時が迫る。

今回の散策範囲は基本的に駅より東側の旧市街(?)だった。
どうせならと駅の西側まで範囲を広げてみたものの、
しかし期待薄という感覚通り、見つからず。

チェックイン時刻が近付いてきたので駅に戻り、
諦めて駅ビル内の手頃な店で食うコトにした。
そこそこの値段で満腹になったので、まあこれはこれで。

今回も、足は使った。
都合6時間くらいは歩き続けていた計算だ。
いささか敢行した感もあるが。

そして今後のための教訓も得た。
歩けば、街のおおまかな雰囲気も分かってくるというもの。
次に来る機会が、いつ来るかは知らないが。

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