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2009/04/20

自称逸般塵の不通の日記(79) 外耳のハナシ

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ここしばらく仕事が少ない日々が続いたけれど、
凹んでいる暇はない、という気もしていた。
生活を維持できるよう節約すると同時に、
活力の充電や環境を整備するなどして暇を紛らしていた。

これは、今後の稼ぎのためにもなるが、
何よりも動くコトで気晴らしになっている。
そんなある日、しばらく前から懸案だった
外耳道の掃除をしてもらうため、耳鼻科に行った。

以前にも書いたかと思うが、昔の手術の痕のせいで
左の外耳道は完全に掃除しきれない形状になっている。
数年もすると外耳道の奥が詰まり、
片側だけ耳が遠い状態になってしまう。

最近、そんな状態が断続的に続いており、
ついに詰まった状態が長くなっていたのだ。
診察券を見ると、前回の掃除は7年前。
水流で押し出された耳垢は、小指の半分はあろうか。

毎回、この掃除をしてもらうたびに思うのだが、
キモチイイような、キモチワルイような、不思議な感覚だ。
栓が抜けた瞬間、外界と再び直結した左の鼓膜に
久々の強い音圧を感じるのが、特に。

右耳は変わりなく音を拾い続けているのに対し、
左では大きな音に感じられるので、大きくバランスが崩れる。
おかげで、周辺から聞こえてくる音に対する脳内での
位置の認識が、ずいぶん左にズレてしまう。

そして、日常のちょっとした音でも、
大音響にしか聞こえなくなる。
特に高い音は、栓をされていたときには
通じにくかったせいだろうけど、ことさら“耳立つ”。

もともと足音は静かな歩き方をしているのだが、
その靴音さえも、ザリザリと物凄いノイズに聞こえる。
また、アパートに帰ってくれば、隣近所の生活音が
これほど遠くまで聞こえるものだと改めて実感。

シャツを着たり脱いだりする際に布地と髪が擦れる
ような音さえ、ガサガサと甲高く聞こえてしまう。
かなり静かにキーボードを叩いていても、わずかに動く
キートップのカチャカチャする音が気になって気になって。

洗い物をしたり風呂に入ったりすれば
その水音が妙に甲高くパシャパシャするし、
歯磨きをしたときなどは体内を伝わる感触と
外耳から回り込む音との違いが異様に際立つ。

そういえば聴覚は昔から良い方だったと改めて思い出す。
そのせいで静かに動くような習慣がついたのだった。
自らの動作に伴う音が気になって仕方なく、
自然に身に付けた動作スタイルなのだろう。

たとえばドアを素早く閉める場合などでも、
普段は最後の最後だけ丁寧に閉めるようにしている。
あまり音をたてずに食事をする習慣も、
あるいは足音を抑えて歩く習性も、同様。

とはいえ感覚は慣れるもので、いったん寝て起きれば、
高音がガサガサいうのも大して気にもならなくなる。
左右のバランスも2~3日のうちに補正されてきた。
これから当面、また「耳の良い男」でいられよう。

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余談だが。
最近使っているイヤープラグ式のインナイヤホンでは、
左右のバランスの変化や高音部が強調された感覚が、
裸耳の状態ほどには感じられないのが興味深いトコロ。

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