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2009/07/02

役に立つか苦言かどうかは受け手次第(32) 胸の肉1ポンド、ただし血は流さず骨抜き“ツユだく”で

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あるとき、取引先の社員に、こう言ったんだ。
といっても相手は責任が重い割には大した権限も与えられていない立場で、
つまるトコロ単に仕事仲間への愚痴みたいなつもりだったんだけれども。

「最近は全然ダメだね、仕事。
社員が辛いときには、もう外注先は死にかけてる。
まあ、そう言われても、どうしようもないと思うけど」

カネのある連中が圧力をかけるのは当然という風潮を強く感じる。
自己利益に部分最適した考え方ではあるだろうけれども、
それが果たしてヒト全体最適されているのかどうか。

圧力というのは大きな影響をもたらすがゆえに
それを利用する側には高度な配慮が必要。
ていうかみんなガマンが足りてない。

ストックホルダーだけがステークホルダーではない。
だから株式会社という組織は、ストック以外のステークを
持った連中にも、利を提供できなければならぬはず。

だいたい、肉体のステーキを差し出している社員などが
カネやストックより軽い扱いにされてるのも妙ではないか。
資本主義などそんなものだと言われようと、納得したくはない。

もともと別の価値基準であるステーキとストックの利害を
上手に調整して、バランス良く配分するのがボードの仕事だ。
帳簿の尻合わせだけが上手なだけでは、経営者とは呼べぬ。

一部を保護するコトは他を差別するトコロに繋がる。
「会社の利益を守れ」となれば利益以外あまり守る気が
なさそうに思えてしまうワケで。

ただでさえ緊張状態にある昨今の情勢では特に、
何処かを優遇しようとすれば別の何処かに
必ずや皺寄せが生じてしまうだろう。

これが会社でなかったら、どうなるんだろうと思ってみた。

たとえば「国民の生活を守れ」みたいな掛け声などは、
「非国民の生活は守りません」と受け取るコトもできそうだし、
「国民の文化は守らないかも」でも、然したる矛盾はあるまい。

無思慮で安易な単純規制は、精神性を阻害する要因となる危険も高い。
単なる人気取りで無思慮に振り翳されるのは迷惑千万。
困るのは、少し将来の日本人なのだぞと。

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しばしばビジネス書などでは
経営者の戦略やリーダーシップといった資質を
戦国武将や旧軍将校などに求めたりするけれど、
それを読む者の多くが実際には
維新の動乱に翻弄される大名のようなもの
だったりするんじゃないのかな、
とか思ってみたりした。

とはいえ、滅ぼされた側の大名になるかどうかは、
実際そうなってみないと分からないのだろうし、
そもそも雑兵どころか何処でも雇ってもらえそうにない浪人ごときに
こんなコトを言われたくはないだろうけど。

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