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2009/09/20

理系用語で読み解く社会(58) 従属栄養社会

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ヒトは生きるために食わねばならん。

当然のコトなのだけど、これがまた大変なコトで、
たとえば充分な耕地を確保して不作にならぬよう
気を配って作物を育て続けたり、広大な牧草地で
多数の家畜とともに24時間365日の生活を続けたり、
あるいは漁場に通い続けたりするのでない限りは、
たいていは、誰かが作った栄養を口に入れるため
その対価として金銭を稼いだりしなきゃいけない。
だもんだから仕事が途切れれば生きるコトも困難。
といっても社会に余剰な食料の生産があって貨幣
経済が順調に巡っていなければ、そもそも食物を
生産せず生活していくコトなど不可能なのだけど。

いや、そっちの話題じゃなかったな。

口に入れた栄養は身体を構成する物質を置換する。
油脂、特に香気成分の強いものは体臭さえ変える。
エコっぽい名称のダイエット用合成油なんぞでも
(個人的には旨味を感じられないので使わないが)
「腹につきにくい」といっても身体に吸収される
という点については普通の油脂と何ら違いはない。
単にヒトの細胞が栄養として受け入れたがらない、
そんな性質でありながら油脂っぽい性状の物質だ。
脂肪の吸収を抑えるとかいう黒いラベルの特保の
茶なども消費者の抱える身体への課題意識を強く
掻き立てるという点においては同類かもしれんが、
アレは普通(あるいは上質の?)油脂摂取を前提と
している分だけ、まだマシなものだと考えている。
(とはいえ積極的に飲もうとさえ思えないのだが)
ヒトはその身体で脂肪酸さえ合成できないくせに、
油脂を身体の潤滑剤として必要不可欠としている。
だからこそ貧乏している中でも可能な限り本物の
油脂を常に切らさぬよう努力しているのだけれど。

まあ、そんな個人的な考えは、ともかく。

ヒト集団もまた食っていかねば持続していけない。
しかも外部から取り入れたモノによって常に自ら
の構成要素を更新していくという点も動物と同様。
外部環境との関係にしろ内面的な構成要素にしろ、
変化しないってのは生きてないのと同義でもある。
むしろ変化し続けねば生き続けられぬという前提
に立っていなければヒトやヒト集団の生存は困難。

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