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2009/10/03

静かな亀らの、音とか

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夏の暑い盛りなどは、エアコン故障中の自宅から逃げ出して
駅前商店街の2階にある静かな喫茶店に逃げ込んだりしていた。
若干の出費ではあるが、適度な気分転換になって、捗る。
なにせ考える時間の長い仕事をしてるものだから、気分が大事。

自宅の最寄り駅周辺は、妙なくらいに喫茶店が多い。
古い店も少なくないし、再開発後にできたらしい店もあるし、
最近になって若い店主が開いた店も、かなり多いようだ。
とはいえ過当競争という風もなく、ほどほどに共存している。

行きつけの喫茶店も、入口が目立たないので客は少なく、
いわゆる「隠れ家的」なタグをつけられそうなトコロだが、
いろいろな情報ルートを通じて客が集まってくるらしい。
最初に知った頃から比べると、ずいぶん客の入りは増えた。

目立つのが単数形の女性。「おひとりさま」というのだっけ?
静かに店に入って、一つ二つ注文して、デジタル一眼レフで
パシャパシャと撮影して、飲み食いして、ケータイを弄って
アンニュイなひととき(?)を過ごして、静かに帰って行く。

そんな静かな喫茶店で、u君と打合わせをしていたときのこと。
「おひとりさま」のシャッター音を背後で聞いたu君、いきなり
「なんだか軽い音だなあ」と言うので、思わず笑ってしまった。
10何年もカメラ趣味を続けている我々には、たしかに違和感がある。

まさに最近の一眼デジカメというのは、そういうユーザーを
想定したもので、小さく軽く携帯しやすく作られているのだ。
最近になって仕事用に買ったヤツも、まあずいぶんと軽くて、
シャッター音も高音が目立ち、どことなく軽い割に余韻が長い。

その昔、我々が使っていたのは当然ながら銀塩一眼レフ。
デジタル時代とは違ってプロ仕様機にも手が届いたものだから、
腕前に比して背伸びをしたような機種を使っていたものだった。
重厚で頑丈なボディを通じて響くシャッター音は、低く短い。

まあ当然、そういうカメラを使っていると機材一式の重量も
相当なものになって、日常的に携帯するには向かなかった。
だから2~3人で計画を練って大量のフィルムや交換レンズを
車に積み込んで遠出して、場所や時間帯を狙って撮影した。

考えてみれば、そういう撮影ドライブに、出掛けなくなった。
仕事が忙しくなったり貧乏になったり、といった理由もあるが、
ひょっとした軽い機材を選ぶようになったという理由もあるか。
散歩に持ち歩けるような手軽なカメラを、普段使いにしたのだ。

ここ数年は、主に手巻きレンジファインダーを使ってきた。
ボディは金属製なのでで最近のデジ一眼よりは重たいが、
フランジバックが短く、薄いレンズをつければ携帯性も高い。
交換レンズも小さなものがほとんど(ズームは存在しないし)。

RF機はミラーの上げ下げでパタパタする音など無縁の存在。
しかも手巻きだからシャッターチャージの際にモーターや
ギアを駆動するような音なども、まったく聞かれない。
かつて使っていたプロ仕様銀塩一眼レフより、さらに短い音。

このおかげでフラッシュの発光音まで気になるようになった。
メカメカしい外見に合わせて古いフラッシュを併用すれば、
「チャ」というシャッター音に重なってフラッシュの光る
ときの「ポン」という音も、はっきり聞き分けられるのだ。

新しいデジタル一眼レフも、薄くはないが軽くて携帯性は良い。
技術の向上で画素数だけでなく撮像感度も格段に高まったから、
撮影条件も広がって、その意味でも散歩撮影に適している。
ただ、いずれ慣れるのかもしれんが、ときたま音が気になる。

狙って撮るような写真だけでなく、散歩写真を撮る場合でも、
いずれにせよ趣味での写真なのだから、やはり気分が大事。

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