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2009/10/31

汝、自信を知れ

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「○○のための税金は払えない」
といった発言を、たまに見掛ける
特に、社会保障制度関連の議論を
している文脈の中で、よくある。

社会から切り離されたセカイの中で
自らカネを生み出したのであれば、
それを社会に還元する必要なんて
たしかに全くないだろうけど。

そんなコトができるのなら、ね。

ヒトの脳で理屈付けて考えられる
範囲なんて、せいぜい2手、3手先。
それも非常に単純化したルールの中、
というくらいに範囲は限定的。

たとえば将棋や囲碁などであれば、
経験に基づく取捨選択が働いて、
もっと先まで読めるケースもあるが、
これは理屈を超えた推論システムだ。

無数の要素が入り乱れる世界では、
ほぼ先が見えていないに等しい。
そんな世界の中、「自分の能力で」
達成できた部分がどれだけあるか。

それなのにヒトは、ちょっと苦労
しただけで、得たモノすべてが
自力に依ったかのように思えて
しまうのだから、滑稽ですらある。

「苦労したんだからこれくらい」
とか、つい言いたくなるのだろう。
「貧すれば鈍する」というのは、
まず精神面から来るものらしい。

なにせヒトってのはワガママだ。
だがごく僅かなワガママが集積した
だけでも、無数のヒトがいる世界は
冷酷極まりない存在と化したりする。

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このブログで適当なコトを書いてる
だけの半端者でも、なんとか食って
いけるくらいは仕事があるのだから、
日本の都会というのは、とにかく
恵まれた場なのだというほかない。

仕事が少なくなった昨今、むしろ
そんな意識が強くなっているのは、
やはり半端者ゆえか、とも思う。

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