暗箱に針穴(16) トリミングの功罪
そういえば、画面の周囲を切り捨てる行為は、
一部の人たちからすると、どうも良くないらしい。
そりゃもちろん、撮ったままの画面を見せて
良い構図だと認められたなら気分も良いけれど。
だからといって罪悪であるかのように嫌って
一切使わないとするのは、気分の良いものではない。
たまに使うくらい、別にいいじゃないかと思う。
トリミングは、より好みに近い構図を得るためだ。
撮影時には気付かなかったような視点に、
後から写真を見返していて気付くかもしれない。
ひょっとしたら、切り抜いてみれば、
そこに顔があったりするかもしれない。
次は、そういうふうに撮るぞ、と意識するための
材料としては、確実に役立っている。
画面の周囲を、どこまで取り入れるかというのは、
被写体以外の存在に気を配ってこそ、できるコト。
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