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2009.12.26

暗箱に針穴(19) 一期一会の散歩論

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この考え方は、初めての道でも、実は応用できる。
「二度と再び目にするコトができぬかもしれない」
そんな視点を持って被写体に向かってみるといい。

「その瞬間」とは、見逃したら次はないのだから。
同じ場所の同じような季節の同じような光線なら
有り得るけど、それは決して、同じものではない。
観察主体もまた、おそらく変わってしまうだろう。
同一人物と思っているだろうけどヒトは常に老け、
知識は変化し、感情は揺れ動き、まるで違うのだ。

出張ついでの散歩など、まさにそんな感覚である。
この後の変化を、見る機会が得られないのだから。
再び訪れる機会がある可能性は非常に低いもので、
もしあったとしても、相当な年月が経つであろう。
そう思えばこそ、深く味わえるのだと思っている。
できるだけ見逃さぬよう、悔いを残さぬようにと。

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