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2010/06/14

煙と消えるワケではない

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一つの宇宙探査機がプロジェクトと寿命を全うした。
小惑星まで往復してきた玉手箱たった一つを残して。

大気圏に突入した本体が儚く散ってゆく様子は、
長く苦しい航海の最後を飾るに相応しい花火か。

夢を果たした者が世を去るコトに、何の嘆きもない。
そこに残されるのは、ただ名残惜しさと感動の余韻。

前の世代には目的を達せられず散った者もいる。
だがその遺志は受け継がれて後の成功を導いた。

失敗の後には次こそ成功するぞという夢が受け継がれ、
成功の後には更なる成功を目指そうと夢が広がりゆく。

いったん走り出した以上、人々というのは
それを果てしなく追い続ける、宿命にある。

カプセルの中に何もなかったとしても人々は、
そこに「希望」を見出して先を急ぐに違いない。

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