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2010.11.22

佐渡汽行(4) 山と海を越えて

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すっかり日の暮れた国仲平野を走り回ってようやく目的地を確認。
正式に訪れるのは翌日だが前日に確認しておいたのは正解だろう。

先の山寺のある山地をさらに越えた海沿いの地に今夜の宿はある。
日没から間もないとはいえ山林の中を曲がりくねり上り下りする
細い細い道沿いには人家も滅多に存在しないし街灯もなく真っ暗。

ひたすら目的地へと走っていく。明かりは自車の前照灯しかない。
峠らしきあたりには分かれ道があって周囲が少し開けているので
ふと車を停めてみれば月明かりが眩しく感じられるほどであった。

満月に近い月が昇りつつある状況であったが星々も無数に見える。
しばし夜空を眺めていると一台だけ地元らしき車両が走り抜ける。
すぐ木々に隠れて見えなくなったテールランプを追うように発つ。

さらに山中を上り下りして突如現れた海岸線沿いには小さな港町。
ここは最も本州側に位置する海岸線だから昔から漁船だけでなく
内地とのヒトやモノの交流のために幾つかの港町が連なっている。

宿は老舗の旅館。

そういえば出張でもホテルでなく気楽な旅館を選ぶコトが増えた。
遅れての目立つ仕事を片付けるため道具も持参してきているから、
風呂を浴びて豪勢な夕食を楽しんだら少しばかり缶詰文豪の気分。
とはいえ満腹感と疲労感からくる眠気に途中で負けてしまったが。

旅にも慣れたな。

プライベートな旅行でも仕事で出張しているのと同じような感覚。
航空券や新幹線、宿やレンタカーの手配、そんなトコロも同じだ。
カメラやPCなど仕事でも趣味でも同じ道具を持ち歩いて使ってる。
しばしば私用でも背広で活動していたりする点もまた似ているか。

夜明け目覚める。

二階屋という名の宿の三階で海の見える部屋の窓を開けてみれば
まさに東の海から昇ろうとする太陽が港をシルエットにしていた。
途中だった昨夜の作業の続きを少し進めてから身支度をして朝食。
夕食とは逆に質素な献立の朝食というあたりむしろ有難く感じる。

次は本来の目的。

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