出張旅行記(42) 朝駆け夜ウチの日帰り博多出張
アポイントの時間に合わせると東京の通勤ラッシュに重なるので、
早朝に羽田を発って朝イチ福岡着のフライトの予約をしていた朝。
折からの雨をついて自宅を出ればタクシーもなかったが、
ちょうど幸いにも小止みの間に駅まで徒歩で辿り着いた。
羽田までの鉄路は何時もの如く乗換一回、
途中の地下鉄では混雑もあったが座れた。
平日朝到着フライトだけに出張客ばかりで、
機内の座席も相当な余裕があるのが助かる。
おかげで久し振りに窓際しかもB4のアッパーデッキ。
窓の下のあたりに荷物入れがあって便利な席である。
しかも視点が高くて離陸前から既に見晴らしが良い。
タキシングして新設された海上部に出るのが見える。
水平線には雨と夜の両方が同時に明けようとする東京湾。
飛び立てば低い雲に入り込んで抜ければ眼下一面の雲海。
変化に富んだ雲の峰々は見ていて飽きない。
雲の切れ目に見えるは伊豆あたりの山地か。
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少し仮眠していたら後ろの席のアラ還男に背もたれを蹴られ目覚める。
三列隣組に並んだシートに横になろうとして失敗したらしいが迷惑だ。
エコノミー席のシートバックは非常に薄いけど、
いっそもっと薄く硬い板張りの方が良いのかも。
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着陸前のベルト着用サインが点灯した直後に、
窓の外に円形の虹模様が出ているのが見えた
回折光の円環に囲まれた小さな機影、
いわゆるブロッケン現象であったか。
頻繁に飛行機で移動している身でも見るのは二度目。
太陽の角度や雲の位置や席の配置など条件は厳しい。
もう少し前に出ていれば写真も撮れたのだが致し方ないコト。
緩降下中たまたま雲との相対高度が程良くなっただけのコト。
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自宅を出てから戻るまで都合20.5時間の活動。
前後の自宅での作業を含めると30時間あまり。
そして博多で行動していたのは12時間ほど。
こんな1日を4食で賄ったのは効率的なのか。
正直なトコロ疲労は溜まったのだけれども、
例によって密度の高い時間は脳を刺激する。
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実家は近いので里帰りという行為は無縁。
これで今年最後の遠出かと思っていたら
もう一つ代打で臨時の出張が入ってきて
今度は新幹線で昼から深夜の関西往復だ。
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