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2011.04.29

たまには時事ネタ(69) 過剰な気体感を放出するタイミングが遅れた結果

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統一地方選第二弾での与党敗北は“震災対応が原因ではない”との由。
可能な限り活動したという点については、あながち嘘でもないと思う。
ただそれを有権者の多くが満足していないコトは残念だが事実だろう。
簡単に言うなら“震災にエクストリーム対応できなかった”のが敗因。

以下考察。

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すでに大きなマイナスの状態に陥っている日本だが、腐っても先進国、
よほどのヘマや別の新たな災害でもなければ、ゼロまでは向かうはず。
実際さまざまな集団や個人が自助共助で再び立ち上がろうとしている。

けど残念ながらヒトビトはそんなに万能じゃないので、相応の苦労や
金銭的負担が必要となるし、どうしても時間がかかってしまうもので、
被災地以外の地域も「痛みを分かち合う」のが基本方針となるだろう。

別の言い方をするならば「皆それぞれ努力や我慢を強いられる」のだ。

ただでさえ先進国として社会への要求のレベルが非常に高い日本国民、
だが震災・津波・原発でマイナスへと落ち込んでしまったものだから、
全体最適を目指す心境が薄れるにつれ通常以上の不平不満が沸き出す。

直接の影響を受けなかった西日本、さらには比較的軽度な被災だった
関東南部などは生活環境や気分的にも震災を脱したようになっていて、
だのに今なお問題が続いているコトに憤りを抱く者たちも少なくない。

こうしてヒト燃料集合体は自らの持つ残留熱で温度上昇を続けていく。
依然として低いレベルに留まる冷却水では足りず期待感ばかり溜まる。
狭い釜の中で行き場をなくした気体は圧力ばかり高まっていくもので。

たしかに現在の状況が人々の期待に添ったものだとは受け取られまい。
しかし噴出する様々な意見の中には「こうすれば良かったのに」など
後知恵的要素の強いものや想像力に欠ける内容も散見されるのは事実。

結果として行われなかった施策の効果や副作用について考えてみても、
そもそも実際に行える環境が整っていたかどうかといった点さえもが、
全く実行されていない以上、推測の域を出ないのもまた事実ではある。

真相の全容は当面まだまだ見えてこないから推測で補う以外にないが、
未だにデマも流れるし防衛本能的な思考パターンが紛れ込んできたり、
というワケでガスは上の方、肩書きのついたトコロを糾弾する方向へ。

閉鎖空間の中で圧力が高まればピンポイントに負荷が掛かるのは当然。

けれども日本という国には「地」はあるけれど「芯」などないもので、
どうしたって求心力が生じてこないのは当然といえば当然なのだけど、
ポポポポーンと首を切り挿げ替えたって、地まで変わらないのも事実。

それこそ過去、少なくとも10年以上やってきて効果薄だったワケだよ。
もっと昔、そう、後になって「戦前」とか「戦中」とか呼ばれている
ような時代だって、きっとそうだったのではないかと思うのだけどね。

実は当時、事態を悪化させ続けていたのは政府の下にある官僚組織で、
その構造的な欠陥が拡大していったコトが直接の原因だと考えられる。
組織の体裁だとか中の人たちが問題、というより組織の運用上の問題。

そこへ持ってきて短期政権が続いたため、また官僚組織内の構成員の
過剰な組織防衛本能に起因する強い反動などがあって、組織の体制を
抜本的に改善するコトもできず、逆に悪化の一途を辿るコトになった。

政権を短命に終わらせる判断を下したのは、無数の国民、一人ひとり。
国を良くしたいという意図はあれど、全く逆の結果をもたらしていた。
選挙やデモを通じて事態を悪化させる後押しをしていたのが、国民だ。

マイナススタートだもんだからと、勝手に期待感ばかり高めまくって、
その理想に届かないからといって嘆くのは、まあヒトのサガだが、ね。
将来には皆で立ち向かうもの、過去には各自で向き合うもの、と思う。

それこそ個人的には、選挙で選ばれる連中が今よりもっと仕事をして、
協力し合って結果を残してくれた方が余程いいはずだ、と思っている。
業務効率を考えれば、相応の任期を満了するまでキッチリ働かせたい。

そして任期を終えた後にじっくり検証して、働きが足りなかった者が
いれば責任を問うし、期待通りorそれ以上の働きをした者がいるなら、
それを賞賛して労って余生を休んでもらった方が、きっと良いはずだ。

さらに言えば人々は、彼らを使った結果を踏まえ反省点と直面しつつ、
彼らが残した課題を次の代に託して、一緒に考えていかねばなるまい。

政治家にしろ官僚組織にしろ、その上司というのは有権者たちである。
ところが企業の中で経験の浅い人たちだとか立場の弱い人たちだとか、
はたまた実力以上に責任感を持つ経営者などを使い潰してきた論理が、
そのまま政治の世界でも人材の使い潰しを生じさせているような状況。

部下を叱ってばかりいたって伸びやしないし仕事もロクにできないし、
終いには活力さえ低下させ役に立たなくしてしまうだけだというのに。

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