自称逸般塵の不通の日記(262) 歩きたいのは、こんな道
全力で走る機会がほとんどなかったサイクリングでは、
往復40~50km程度の距離も水分補給だけで充分だった。
当然ながら筋肉痛が出るまでもなく月曜も普通の一日。
ところが自宅で仕事をしているとダラけてしまいがち。
仕事は捗らず火曜日には寝相が悪かったか右肩が凝る。
雨雲が過ぎて涼しくなった夜に少しばかり歩き回った。
住宅街を抜け隣駅まで出て駅前で手早く腹を満たして、
さらに遠回りして都合数kmの道を小一時間で一周した。
短躯短足の身で長い歩幅かつ体軸を保った歩行体勢は、
身体深部も含めて多くの筋肉を使った全身運動である。
片手で肩越しに担いだ荷物を左右ときたま入れ替えて、
時分割振り分けを行うのもまた肩を動かすのに役立つ。
歩き出して数分もすれば体温が上がって汗が出てくる。
ひんやりした空気の中なら芯から発熱して肌は冷える。
全身の力を出し切れぬサイクリングよりは身体を使う、
こんな歩行者としての生活が性に合っているのだろう。
程良く涼しく水分のある気候の中で里や野の道々など
歩き回るような日々が続いていれば恐らくは飽きない。
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