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2011.07.15

ニホンのキホン「空気リテラシー」

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専門家など、知り得る立場の人物による情報隠蔽が
それこそ数知れず取り沙汰されているようだけれど、
それは彼らが世間の空気をよく読んでいるのである。

素人が専門家を信頼していないコトが明らかなので、
そこで叩かれて立場を失いプロジェクトが頓挫する
なんて結果に陥るのだけは何としても避けたいから、
問題ないという証拠を固めるまで発表したがらない。

そうして専門家の側は自らの本業の責務に専念する。
余計な邪魔が入らなければ失敗の危険は下げられる。
目処がついたら素人たちの側に知らせて安心させる、
互いの為、というのが彼らの正直な感覚であるはず。

たしかに存在するらしい空気による見えない圧力と、
それを読む能力とが相俟って、情報を出さぬままに
処理をした方が有利だと思わせてしまっているのだ。

何も見えないんだけどみんな「察して」「読んで」
そうして動かされ、いやむしろ流されていくような、
そんな空気を、しかし誰もが大切にしているニホン。

そもそもにして少人数の仲良しグループの中でさえ
ソレを読めるかどうかが付き合いに大きく影響する。
親戚付き合いや近所付き合い、会社内の付き合いに、
基本的には同じリテラシーを持つ前提となっている。

そして恥はオモテに出さないってのが、空気の原則。
出てこない前提なので隠しきれなくなったときだけ
世間をお騒がせして申し訳ありませんでした土下座。
そんな態度を取らなかったりすれば「読めない奴」

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これほどまでに「空気」を読み解く社会というのは、
天下太平の江戸の時代から識字率が高いという歴史、
近代以降も言語の壁など非関税障壁による半鎖国が
さらに続いて独自に進化していった結果なのかもな。

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