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2011/07/10

ニホンのキホン「土下座プロトコル」

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孤立した列島内で独自の発展を遂げた日本の世間様というのは異様な
風習が数多く存在しており、中には珍種的な内容のものも少なくない。

その珍奇な風習の代表格に挙げられるのが、世間様への「土下座」だ。
所属する共同体、あるいは日本社会そのものからの追放刑に相当する
ような罪とみなされた者が、その共同体や世間様に「顔向け」すべく
行うコトが暗黙裡に求められている、ある種の謝罪プロトコルである。

この独特の姿勢には、世間様および共同体に対して、処罰を甘受する
との意志を物理的な姿で示すような意味があるという。イヌ科動物の
群れにおける仰向けの姿勢に相当する、と考えれば分かりやすかろう。
集団内の序列で最低位に置かれるコトも、やはりイヌ科動物と同様だ。

ただ、イヌ科動物と異なるのは、土下座姿勢があくまでも処罰の入口
でしかないという点にあるだろう。この姿勢をした個体は、世間様や
共同体が要求する謝罪と賠償を、以後無条件で受け入れねばならない。

もし、このプロトコルに相当するとみなされながら受け入れない者が
いれば、前回説明した追放刑が、より強く厳しいカタチで与えられる。
すなわち、孤立列島の閉鎖環境ならではの、強力な裏付けがあるのだ。

逆に言うなら、列島内でも孤立環境とならない分野の共同体であれば、
このプロトコルは裏付けを失って、成り立たないコトになるのである。
要するに。列島の外との関係となれば土下座など無意味といワケだな。

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