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2011/07/09

ニホンのキホン「人格相互監視システム」

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四方を囲む海と言語や習慣の壁によって外界から隔絶され閉じた環境。
そこには独自の発展を遂げた生物や、ヒトの精神性が維持されている。

隔離されているおかげで強い一体感のようなものが全国を覆っていて、
いささか免疫系の力が強く、ときに暴走気味となってしまうコトさえ。

たとえば“空気”。これを読むリテラシーが、集団の一員として認識
されるために必須とされているらしいコトは、広く知られている事実。

集団内の地位や順位、序列、格付といったものを遵守する姿勢もまた、
その集団内で存在を認められるためには不可欠なものだとされている。

このような集団内の基本的素養は、職場内の個人のみならず業界内の
企業といった法人格にも、また組織を代表する立場にも必要とされる。

もしそこから少しでも逸脱した者がいれば、「秩序を守るため」とて
集団から放逐され、残った者たちは安堵を取り戻すというコトらしい。

狭い日本だからこそ、追放刑は居場所を失うという意味で重罪である。
そしてそれは集団の外のヨノナカに対しての自罰行為にも用いられる。

“世間様に迷惑”という内外の評判もまた集団からの排除という処罰
に繋がり、処罰の対象者は集団どころか世間からも石を以て逐われる。

日本の世間というのは、こうして精神性を論拠に人格を評価し攻撃し、
以て精神性の一体感の維持強化を図る、そんな性質を強く持っている。

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