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2011.10.05

暗箱に針穴(38) 咲き誇る足許の花々には目もくれなゐの天邪鬼

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晴れ間の最後という予報だった火曜日、ちょっと出掛けた。

自宅を出る直前まで行き先を決めていなかったが、今回は
本格的に遠出できるほど早起きできなかったので近郊にて、
そいえば丁度頃合だったなという漠然とした記憶を頼りに、
高麗川の巾着田を歩いてみるコトにした。約半年ぶりだな。

たまたま作業時間や懐具合に少しばかり余裕があっただけ、
秋晴れの下で歩くと汗も出るけど風が吹けば涼しく快適で、
夏の活動不足を取り戻したいと思っていたに過ぎなかった。
要するに涼しいからカメラを提げて歩き回りたかったのだ。

ところが行ってみれば曼珠沙華は真っ盛り、平日で幸いだ。
休日だったら大混雑で歩くにも支障が生じたコトであろう。
他の客は如何にも散策好きといった風情の中高年が中心で、
そこに混じって若い世代が若干数、落ち着いて歩き回れた。

ヒガンバナというのは赤ばかりでなく、最近は白や黄色の
品種も登場し、ところどころにアクセントを添えてくれる。
けれども木々が成す緑の天蓋の下は一面に真っ赤な絨毯だ。
まだ紅葉には早い初秋の濃緑と、濃厚な赤のコントラスト。

どちらもアンダー気味にて深みを感じさせるのが好みだが、
満開だからとい花ばかりの画面にするのは好きになれない。
夕方近くの斜光線で木漏れ日が斑に照る花絨毯も良いけど、
今回は少し趣向を変えて、花を背景に使うコトにしてみた。

緑色濃い葉に寄り、絞り込んで背景の花の輪郭を残しつつ、
黒潰れ寸前の樹幹を入れ、高めの感度でザラッとした画に。

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