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2011.10.06

暗箱に針穴(38.5) 花は漫然と咲くものではないのではないか

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春の桜に比肩するような秋の花は存在しない、とは思う。
ただ、桜と並んで印象的な写真を撮りたくなる花として、
曼珠沙華は外せない、そういう気がしてならないけれど。

ちょうど春の盛りや秋の盛りに差し掛かる頃合に咲いて、
どこか儚げな、あるいは現実味を薄れさせる印象も共通。
そして、開花時には葉がないから花の存在感が際立つし、
しばしば多数の花が密集して一斉に咲き乱れ、あたりを
一色に染め上げる、あるいは一輪とか一株でも画になる。

彩りに加えて目に見えて分かりやすい季節の指標だから、
誰の目にでも、春や秋という過ごしやすい頃合を教える。
「暑さ寒さも彼岸まで」即ち「彼岸花は秋本番の知らせ」
そんな意味合いも込めつつ季語の如くフレームに納める。

そうそう、誰もが撮るだけに撮り方も工夫が必要という
あたりもまた顕著な共通点かもしれないな、この花々は。

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