« 希薄な領域に逃げるのは効果的な衝突回避の一つ | トップページ | ヨノナカは異質な存在が混在しているとの前提で考えるコトの重要性 »

2011/11/07

役に立つか苦言かどうかは受け手次第(78) 『先んじて人を制しても反発を食らうばかり』

20111107_dscf5768_1s


ヒト集団のウチとソトでの差別といっても意図的なものは少ない。
単に枠外のコトを理解していないか、その存在に実感を持てない、
というほどの、要するに理解不足を認識していない程度のハナシ。

なにしろヒトは自分と共通項で括れる存在をより重視するワケで、
その感覚を深掘りすると群れを作って協力し合って別の群れから
自分たちの身を守ろうとする、半ば本能のようなトコロに根差す。

そんな「一部集団」でしかないのに「オラが国をどうするだ」と、
まるで自分の所属する集団が国の全体を代表しているかのように

ヨノナカが細かな違いを重視する傾向を強めてきた今の時代には、
集団の細分化が進んでいき不特定少数の集団ばかりになっていく。
そうだね、きっと遠からず飽きて、小異より大同を取るだろうさ。

接してすぐホイホイと託せるような相手なんて、何らかの契約で
縛り付けた相手だとか、あるいは年齢だの社会的地位だのという
何らかの指標に依拠して上下関係が明確な場合とか、ではないか。
そういった非対称性を前提としない場面では、まぁ難しいワケだ。

だけど中途半端に契約社会が入り込んできているし、中途半端に
年功序列的な風潮が抜けていないもんだから、やれ相手を負かす
だとか傘下に加えるだとか、そういった方向のベクトルが強くて
纏まろうにも纏まらない、そんなもんじゃないかと思うのだけど。

--
長く付き合う前提でモノを作ろうとするのは悪くないんだけれど、
そこに「最初から使える」という条件がついて回るから困りモノ。
皆で作り上げたり育て上げるといった観点が完全に抜け落ちてる。

昔ながらの日本人気質は道具だって長く長く使おうとするけれど、
むしろ手入れを怠らず使い込んだ道具にこそ魅力を見出すものだ。
下ろしたばかりの道具など手に馴染まず使いにくいのが普通だし。

品物だろうと禽獣だろうと何だろうと齢を重ねれば化けるという。
逆に言えば長年に渡って愛着されるまでは何でもないモノなのだ。
そんな化けるようなのを一朝一夕のインスタントにできやしない。

ヒト個人間や集団間の信頼関係なんてのでも大した違いはなくて、
対等かつ信頼し合う関係を構築するには地道な対話が必要となる。

立場が違うのだから意見の対立など日常茶飯ではあるだろうけど、
時代や社会を共有する同じヒト個体ないし集団であるのは事実で、
どころか対立する部分があるという意味でも共通点を持っている。
ヒトとしての交流を妨げるべき理由なんて、どこにもないもので。

それでこそ関係を大事にするというもの。人が道具を大事にする
というのは摩耗した刃先を砥いで身を減らしていくコトであって、
宝物のように仕舞い込んでおくのとは次元も方向性も全く異質だ。

|

« 希薄な領域に逃げるのは効果的な衝突回避の一つ | トップページ | ヨノナカは異質な存在が混在しているとの前提で考えるコトの重要性 »