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2012/02/13

出張旅行記(48.5) 天候に似て目まぐるしい出張先散歩

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南禅寺に奥の院から入っていくなんて、たぶんあんまり多くの人は
経験したコトがないだろうなと思いつつ、足取りも軽く石段を下る。
煉瓦造りの水路橋の近くには観光客が写真を撮っているのが見える。

折からの雪は止み青空さえ出てきて西に傾いてきた陽射しが眩しい。
薄暗く寒々しく人を寄せ付けぬ雰囲気の山中から脱し人里へ向かう、
そんな気分を天候さえも演出してくれるというのは、実に不思議だ。

そこから哲学の道へと向かうつもりだったが、同じく煉瓦繋がりで
ネジリマンボを見ておこうかと、いったん寄り道をするコトにした。
実は前にも通ったコトがあるのだけど、あの斜めの煉瓦の積み方を
じっくり観察せぬまま通り過ぎていたので改めて見ておきたかった。

そんな感じで知った道を足早に歩いて隧道に辿り着いたら、驚いた、
ほんの数分だったのに、西日射す晴れ間は途切れて一転して大雪に。

出張の際は必ず折畳傘を常備しているがロッカーに預けた荷物の中。
まあ雪だから帽子とコートがあれば大して濡れずに歩けるけれども、
さすがに小降りになるまで待とうと煉瓦のアーチの下で雪宿りして
外を眺めていると、制服姿の中学生か高校生が身を寄せ合うように
小さな傘の下の空間を分け合い駅へ向かって足早に駆け込んでくる。
これもまた、一つの日常の風景。人里というのは、そういう感覚だ。

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雪が弱まる頃合を見計らい再び南禅寺へ戻って行けば今度は三門の
前に差し掛かったあたりでまたも激しく雪が舞うようになってきた。

ほんの数十メートル先も白く煙ってしまうほどの大雪、雨であれば
土砂降りに相当するとは思うが、乾いた雪は服にも帽子にもつかず、
軽く払えば何事もなかったかのようになるあたりが、やはり気楽だ。
そんな感じだったので雪の吹き込む軒下から、のんびり撮影をする。

焦点位置を変えつつ雪の粒を際立たせようとフラッシュを焚いたり
していたが、これこそ動画で撮ったらどうかと思って構えてみれば、
若者数人の観光客が隣に駆け込んできて彼らの会話まで一緒に録音
してしまったりするあたりは、まあ観光地の突発事象というトコロ。

そうしているウチに三度の小降りになってきたので、また歩き出す。
道はさらに北へ、また少し東へ、琵琶湖疎水の流れに沿い哲学の道。
西への眺望が広がる北ノ坊あたりに来れば晴れ間が広がって絶景哉、
と思ったのも束の間、またすぐ曇って、人影まばらで閑静な散歩道。

ようやく周囲に人通りが増えてくれ頃には、もう銀閣寺も近い界隈。
ふと気付けば観光客らしい白人老夫婦に写真を撮られたりしていた。
たまにそういうコトもある。人もまた風景の一部ではあるのだから。

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